真理値表から論理式を導き、ゲート回路を作成するまでを解説します。これをマスターすればデジタル回路設計の自由度が増すはずです。
前回の宿題【問題7】は、真理値表を基にゲート回路を作る問題でした。
皆さん解けましたでしょうか?
解けた方も解けなかった方も答え合わせをして、次項の解説までぜひ読んでみてください。毎週コツコツ問題を解いて、デジタル回路の基礎知識を身に付けましょう。
それでは、解答を発表します!
真理値表から論理式を作ることができると、デジタル回路設計の自由度が増します。
真理値表から論理式を作るには、「真理値表の出力が“1”となる行の基本積を求め、それらの論理和を取る」方法があります。
この方法で、【問題7】のデジタル回路を作ってみましょう。
最初に、真理値表の出力が“1”となる行に注目します。そして、それらの行の入力変数の値が“1”ならばそのまま、“0”であれば否定し、すべての値について論理積を行い基本積を求めます。
ここまでの作業で、【問題7】では3つの基本積が求められます(図1)。
そして、これらの基本積をすべて論理和します。すると以下のように、【問題7】の回路の論理式が求められます。
X = A ・ B ・ C + A ・ B ・ C + A ・ B ・ C
この論理式をゲート回路で表すと、図2のようになります。
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