説明に多少時間はかかりましたし、慣れないPCでマウスを動かしながら、時にキーボードで数字を打ちながら、傍から見ていても少々じれったく思うような操作でも、多分合計で、2時間強でできたのではないかと思います。
でも、せっかくここまでできても、やっぱり自分で使えるようにしたい。ということで、最後はやはり3次元プリンタで実物を仕上げたい。ここからは、さすがに父たる私が引き受なければならない。幸い私の出勤直前にデータは完成。Autodesk123Dでは、STL形式で保存をすることができます。なので、ファイルをSTLで保存して以上終了です。
ちなみに、このデータを保存してあるフォルダは、「SugarSync」で事務所のマシンとシンクロさせてあるので、後はこれを事務所でピックアップすればいいのです。
ところで、今回の夏休みの宿題の出力ですが、私の教育目的に賛同いただだけたのか!? Objet社の3次元プリンタの販売代理店であるアルテックさんのご好意で出力をしていただきました。今回出力に使用していただいたRP機は「Connex500」とのこと。2種類のマテリアルを同時に使用して使うことのできるもの。もちろん、今回の出力ではそんなぜいたくではなくて、1種類。PPライクの材料でやっていただきました。
STLデータに特に問題もなく造形はスムーズに進行。7時間くらいで造形が完了したようです。月曜日に私がデータをお送りしてから、箱が完成して手元に届いたのが水曜日。かなりの速さで対応していただけて感謝。実は、この箱作りの開始は夏休みも終盤、「ぼやぼやしていると夏休みが終わりそう」なタイミングだったので、本当にRapidに対応していただけて助かりました。
今回は、子どもが箱を作る手順の紹介が中心になりましたが、少なくとも実際に3次元CADでモデリングをして、それをRPで実物にするという手順が小学生であっても特に問題なくこなせることが分かります。
今回は、実用的な「箱」だったのでCADを使用しましたが、フィギュアなど人形やその他、有機的な形状であればCGを使えばいいでしょう。CGソフトであれば家電量販店で十分に手が届く値段のものがありますし、CADについても今回使用の123Dのようなものが出てきています。
確かに、RPについては「まだまだ高価だ」ということは否定はできないでしょう。特にホビーとか教育目的だと、いまの価格はまだまだつらい。とはいえ、RPの価格も継続的に下がってきています。今回のConnexのような仕上がりは期待できませんが、BFBなどのキットであれば、日本円で10万円程度の物も存在します。
今回は、ちょっとした夏休みの実験で、娘にも「普段、自分の父親が一体どんなことを仕事の中でやっているのか、その一端を体験してもらう」程度で終わってしまいましたが、「いつか、もっと本格的にできたらいいな……」と思いました。
最後に……。「学校の先生が理解できたか」については、まだ確認していません(笑)。
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