シンガポールで双腕ロボットの適用開発をサポート、エンジニア育成拠点を新設FAニュース

川崎重工業は、シンガポールにエンジニア育成拠点「Singapore Kawasaki Robot Engineering Center」を開設した。双腕スカラロボット「duAro」を中心とした産業用ロボットの適用開発サポートや操作教育を行う。

» 2017年07月07日 07時00分 公開
[MONOist]

 川崎重工業は2017年6月16日、シンガポールにエンジニア育成拠点「Singapore Kawasaki Robot Engineering Center(SKRE:シンガポール・カワサキロボット・エンジニアリング・センター)」を開設した。

 SKREでは、シンガポール国内のシステムインテグレーターや中小企業などに向けて、人協調共存型の双腕スカラロボット「duAro」を中心とした産業用ロボットの適用開発サポートや操作教育を行う。主要設備として、duAroデモ用セル/duAro適用開発セル/duAro教育セルなどを備える。

 川崎重工業はこれまで、シンガポールの大手半導体装置メーカーを中心に、累計1万3000台以上の半導体ロボットを納入してきた。この実績に加え、2015年発売のduAroとその派遣事業の取り組みが同国の経済開発庁から評価され、SKREはシンガポールのロボット普及政策の一環として支援を受けている。

 同社は、作業スペースや設備予算に制約がある中小企業も導入できるduAroを中心にシステムインテグレーターを育成し、シンガポールをアジア各国の販売/サポート拠点にするとしている。

photo 「SKRE」のトレーニングルーム
photo 双腕スカラロボット「duAro」

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