横河計測は、評価や耐久試験に用いる高速データアクイジションユニット「SL2000」を発売した。デュアルキャプチャー機能を備え、サンプルレートは最大200MS/秒。多チャンネル測定にも柔軟に対応し、最大8スロットを備える。
横河計測は2025年5月28日、評価や耐久試験に用いる高速データアクイジションユニット「SL2000」を発売したと発表した。高速サンプリングと解析機能、多様なデータロギング機能を備える。
SL2000は、ミックスドシグナルオシロスコープとデータレコーダーの機能を持つモジュール式プラットフォームだ。高速な信号の過渡現象と長期的なトレンドを捉える設計になっており、研究開発、検証、トラブルシューティングなどに利用できる。
デュアルキャプチャー機能を備え、サンプルレートは最大200MS/秒。長時間にわたって多チャンネルを測定しながら、瞬時に変化する波形を詳細に解析できる。多チャンネル測定にも柔軟に対応し、最大8スロット(最大32チャンネル)を備える。
SL2000か既存機種のスコープコーダー「DL950」を5台まで同期させて、測定チャンネル数を増やすことも可能だ。20種類以上の入力モジュールに対応し、電気信号、センサーによる機械的性能パラメーターや車載シリアルバス信号の解析など、多種多様なデータの同時計測に対応する。
同社がDL950を2021年に発売して以降、電気自動車(EV)、再生可能エネルギー、産業機械などの技術が進展し、複数のパラメーターを同時測定して、開発や設計の期間を短縮するニーズが増してきた。特に産業機械やEVのモーター開発では、製品の動作確認、改良のために長時間にわたる耐久試験の重要性が増え、信頼性が高く高速サンプリング性能を持つ測定器が必要とされている。
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