山洋電気は、最大32軸を1ms周期で制御できるモーションコントローラー「SANMOTION C S300」を開発した。高性能化と拡張性向上により、生産設備の高速化と省スペース化に貢献する。
山洋電気は2025年12月1日、モーションコントローラーの新製品「SANMOTION C S300」の受注を開始した。最大32軸を1ミリ秒周期で制御でき、ばね成形機や半導体製造装置など、多軸制御が必要な装置の生産性向上に貢献する。
S300は従来品「SANMOTION C S200」の8ミリ秒周期、最大8軸制御と比べて制御性能を4倍に高め、小型化と高速化を両立した。拡張性が向上し、デジタル出力を16点へ拡大。拡張I/Oモジュール「SMC-DM332」(デジタル入力32点、出力32点)を追加することで、入出力点数を増やせる。モジュール間通信にはEtherCATを採用し、高速データ伝送により装置全体の性能向上につなげる。
セキュリティ面では、不正ソフトウェアによるアクセス防止機能を強化した。ソフトウェアの更新も容易で、常に安全な状態を維持できる。また、装置の稼働映像とサーボモーター、サーボアンプの動作データを連動して記録する機能を備え、精度の高い分析やトラブルシューティングに活用できる。
サイズは120×50×110mm、質量350gのコンパクト設計で、EtherCAT、EtherNet/IP、OPC UA、Modbus TCPに対応する。拡張I/Oモジュールも用意し、用途に応じた柔軟なシステム構築が可能だ。
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モーションネットワークはEtherCAT採用、安川電機が新マシンコントローラーCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
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