DMG森精機は、自律走行ロボットの第2世代モデル「WH-AMR 10 2nd Generation」の販売を開始した。従来機から認識処理速度が3倍、連続稼働時間が3.6倍になり、他社製品との連携も可能になった。
DMG森精機は2026年7月6日、ワークの着脱から工場内物流までを自動化する自律走行ロボットの第2世代モデル「WH-AMR 10 2nd Generation」の販売を開始したと発表した。従来機からビジョンセンサーやバッテリーの性能、操作性を高めたほか、より長時間の連続稼働が可能になった。
WH-AMR 10 2nd Generationは高性能なビジョンシステムを搭載しており、アーム先端での位置決め精度は±0.5mmを誇る。また、認識、補正処理の速度を従来比で3倍に高めたことで、システム全体のサイクルタイムを短縮。搬送や受け渡し時の誤差を抑えた効率的な搬送作業を実行する。
バッテリー性能も刷新し、従来機比で3.6倍となる6時間以上の連続稼働が可能になった。ワイヤレス充電装置にも対応しており、ストレージへのワーク積載などの静止時間中に継ぎ足し充電ができるため、充電作業やバッテリー管理の手間を削減し、夜間を含めた長時間の連続稼働を可能にする。
機能面では、工作機械からの信号を基に加工不良のワークを専用エリアへ仕分ける「不良品ハンドリング機能」や、ロット内から抜き取り検査用ワークを測定エリアへ搬送する「抜き取り検査用ワークハンドリング機能」を新たに搭載し、生産ラインの流れを止めない安定稼働を支える。
走行面では最大35mmの段差を走破できるため、床面の凹凸やケーブルダクトがある環境にも導入できる。また、ユーザーインタフェースを統一化し、タブレットから自律走行ロボットとロボットアームを直感的に一体制御できるようになった。複数台の協調制御にも対応する。さらに同社製品だけでなく他社の工作機械や洗浄装置、刻印装置などの周辺装置とも連携可能で、既存設備を生かしながら段階的に自動化を進められる。
生産現場では、深刻な人手不足を背景に、オペレーターが担ってきた搬送作業を自律走行ロボットに置き換えて自動化したいというニーズが高まっている。同社はより正確で短時間の搬送や稼働率向上の要望に対応すべく第2世代モデルを開発した。
在任中に“トリプル”8000億円達成へ、DMG森精機社長の展望とは
DMG森精機、最大生産拠点の現場デジタル化と工程集約
DMG森精機の欧州市場「深耕」青写真、フロンテン工場のモノづくり深化
人材育成から検査自動化、脱中国まで――DMG森精機欧州最大生産拠点の展望
DMG森精機が超音波加工機の生産能力倍増、半導体産業向け需要の高まり
DMG森精機が挑む工作機械のフィジカルAI、産総研と機械加工の基盤モデル構築促進Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Factory Automationの記事ランキング
コーナーリンク