最短10秒のデータ更新が可能なISA100 Wireless準拠のフィールド無線用振動計FAニュース

横河電機は、フィールド無線規格のISA100 Wirelessに準拠したフィールド無線用振動計を発売した。プラントで使用する設備の振動を測定し、ISA100 Wirelessの無線通信で測定データを発信する。

» 2016年10月25日 07時00分 公開
[MONOist]

 横河電機は2016年10月7日、フィールド無線規格のISA100 Wirelessに準拠したフィールド無線用振動計を発売した。主に、石油・石油化学、化学、紙パルプ、薬品、鉄鋼などのプラントで使用するコンプレッサー、ポンプ、モーター、ファンなどの設備の振動を測定し、ISA100 Wirelessの無線通信で測定データを発信する。

 同製品は、同社のフィールド無線用マルチファンクションモジュール「FN510」と圧電型加速度センサー「LN01」とで構成される。いずれも新開発の製品で、FN510は送受信部に、同社のフィールド無線用通信モジュール「FN110」を搭載した。振動の情報は、受信アンテナとゲートウェイを経由し、分散形制御システム(DCS)などの上位システムに伝達されるため、プラントのオペレータや保全員がリアルタイムで状況を把握できる。

 データ更新周期は10秒〜3600秒の間で設定が可能で、データ更新周期1分の場合では、10年間電池交換が不要となる。測定周波数帯域は10Hz〜10kHz、測定可能範囲は加速度0〜300m/s2、速度0〜160mm/s。防爆と非防爆の2つのタイプから選択できる。

 プラント設備においては、機器の振動の把握が異常の早期発見や故障予知に役立つ。近年では、フィールド無線システムの普及が進み、それと同時に低コストで簡単に設置可能な無線振動センサーの需要が高まっているという。

photo フィールド無線用振動計

FAメルマガ 登録募集中!

famerumaga

FAニュースをはじめ、産業用ロボット、インダストリー4.0、PLCや産業用ネットワーク、制御システムセキュリティなど注目の話題をまとめてお届けしています。

ぜひ、メルマガ配信のご登録をお願い致します。


関連キーワード

無線 | 横河電機 | FAニュース


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.