ABBは、産業用の大型棚置き型ロボット「IRB 6730S」「IRB 6750S」、プレス搬送ロボット「IRB 6760」を発表した。3機種は同社のコントローラー「OmniCore」で稼働し、消費電力は従来機種と比べて20%削減する。
ABBのロボティクス部門は2025年6月24日(現地時間)、産業用大型ロボット「IRB 6730S」「IRB 6750S」「IRB 6760」を発表した。これにより、同社の産業用ロボットポートフォリオは11種類の次世代ロボット、60種類のバリエーションとなった。
IRB 6730SおよびIRB 6750Sは、最大可搬重量350kgの棚置き型ロボットだ。高所への設置も可能で、床置き型ロボットと組み合わせることで、生産性が向上する。自動車、建設、一般製造業といった幅広い分野の鋳造、射出成形、スポット溶接などの作業スペースを最適化できる。
IRB 6760は、中規模プレスライン向けに設計したプレス搬送ロボットだ。ABBの炭素繊維製ツーリングブームと組み合わせれば、最大15ストローク/分、900個/時の速度で生産性の向上に貢献する。
3機種とも同社のコントローラー「OmniCore」で稼働し、消費電力は従来機種比で20%削減。IRB 6750Sは、OmniCoreコントローラーと組み合わせることで、0.9mm以下のパス精度が可能となる。
10台のIRB 6730SまたはIRB 6750Sと、8台の床置き型ロボット「IRB 6710」〜「IRB 6740」を連携させれば、車体のスポット溶接数を15秒間で70カ所から80カ所に増加できる。モジュール設計により、スペアパーツやサービスツールを共有でき、トータルコストの削減にもつながる。
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