ABBは、高速かつ高精度な次世代ロボティクス制御プラットフォーム「OmniCore」を発表した。秒速最大1600mm、軌跡精度0.6mm以下で複数のロボットを制御でき、精密分野などでの自動化促進に寄与する。
ABBは2024年6月4日(現地時間)、高速かつ高精度な次世代ロボティクス制御プラットフォーム「OmniCore」を発表した。
OmniCoreは、秒速最大1600mm、軌跡精度0.6mm以下で複数のロボットを制御できる。従来のABBコントローラーと比べて、ロボット動作を最大25%高速化し、消費エネルギーを最大20%削減する。
また、拡張可能なモジュール式制御アーキテクチャをベースとした幅広い機能を備えており、必要なアプリケーションをほぼ全て作成できる。設計から運用、保守、最適化までを、搭載する1000以上のハードウェアとソフトウェア機能で実施可能だ。
アーク溶接や携帯電話ディスプレイの組み立て、接着、レーザー切断など、精密分野における自動化の促進に寄与する。その他に、バイオテクノロジーや建設業など、自動化の導入を進める多くの分野にも適している。
同社は、1億7000万ドル(約265億円)を投じてOmniCoreを開発した。今後、OmniCoreによりモジュール式制御アーキテクチャを段階的に変化させて、AI(人工知能)、センサー、クラウド、エッジコンピューティングシステムを完全統合した最先端の自律型ロボットアプリケーションを創造していく。
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