浜松ホトニクスは、光半導体製品の需要拡大に対応するため、本社工場に光半導体製造の前工程を担う新棟を建設した。2025年12月から稼働を開始する計画で、生産能力は8インチウエハーに換算して月に約8000枚となる。
浜松ホトニクスは2025年6月17日、光半導体製品の需要拡大に応えるべく、静岡県浜松市の本社工場に、光半導体製造の前工程を担う新棟を建設したと発表した。新棟は完成しており、同年12月から稼働を開始する計画だ。
新棟が稼働すると、生産スペースが従来の約2倍に拡張することになる。既存の直径6インチシリコンウエハーの生産ラインに加え、新棟には直径8インチウエハー対応の製造ラインを新設。生産の継続性を担保しつつ、生産効率の向上やコストダウンも図る。さらに、新棟と既存棟をクリーンルーム内で接続し、人や物を効率的に移動できるようにした。自動搬送システムを導入して、製造工程の自動化と省人化を進める方針だ。
新棟の名称は、本社工場5棟。地上4階、地下1階建てで、生産棟の柱はRC造で梁はS造、機械棟はS造だ。耐震構造を採用し、災害対策を強化している。
建物面積は3083.13m2、延床面積は1万960.86m2。環境配慮型の製造装置を導入し、それらの生産設備を含めた総工費は約370億円、収容人員は約40人だ。生産能力は8インチウエハーに換算して月に約8000枚となる。
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