続いて、役職に就くとした場合の希望平均年収を尋ねた。
一般社員に「年収がどの程度になるなら、課長になりたいと考えるか」と尋ねたところ、最も多かった回答は「1000万円〜1500万円未満」(36.0%)。平均は「992万円」となった。
一般社員と課長に「年収がどの程度になるなら、部長になりたいと考えるか」と尋ねた結果は、最多回答が「1500万円〜2000万円未満」(23.1%)で、平均は「1510万円」だった。
一般社員と管理職に「年収がどの程度になるなら、社長になりたいと考えるか」と尋ねると、最多回答は「3000万円〜4000万円未満」(21.8%)で、平均は「4200万円」だった。社長職に就くとした場合の希望年収の回答が「3000万円以上」に該当する人は56.9%を占めた。
次に、一般社員と管理職に、職場が「チャレンジしやすい企業風土か」を尋ねたところ、全体では56.1%が「あてはまる」と回答。ポジション別に見ると、一般社員は52.4%、管理職は59.8%が「あてはまる」と回答している。
一般社員と管理職に「職場の報酬水準に満足しているか」と尋ねた結果では、全体の53.0%が「あてはまらない」と回答した。ポジション別に見ると、一般社員の60.8%、管理職の45.2%が「あてはまらない」と回答している。
一般社員と管理職に「自身が勤める職場にロールモデル(キャリア形成上、手本としたい人物)がいるか」を尋ねたところ、全体の66.4%が「あてはまらない(いない)」と回答。ポジション別に見ると、一般社員の70.0%、管理職の62.8%が「あてはまらない」と回答している。
さらに、一般社員と管理職に、職場が「社内でのキャリアアップを志向する(管理職や社長になりたいと考える)人が多い企業風土であるか」を尋ねた。その結果、「あてはまる(キャリアアップ志向する人が多い)」と回答したのは36.8%だった。ポジション別に見ると、一般社員の36.6%、管理職の37.0%が「あてはまる」と回答している。
次に、従業員500人以上の企業の社長(66人)に、職場の次期社長候補者に関して尋ねた。「管理職の人で社長を志向する人(社長になりたいと考えている人)が複数いるか」と尋ねたところ、「あてはまる(社長を志向する人が複数いる)」が57.6%となった。
「管理職には次期社長候補者(次期社長として期待できる人)が複数いるか」という質問に対しては、63.6%が「あてはまる」と回答した。
「次期社長候補者であっても社長を志向しない人がいるか」については、「あてはまる」が57.6%だった。
また、「次期社長候補者の発掘、育成のため、管理職に対し期待をもって接することができているか」と尋ねたところ、「あてはまる」と69.7%が回答した。
次に、一般社員に「経営陣(社長、役員など)から管理職になることを期待されていると思うか」と尋ねたところ、「(期待)されていない」が79.6%を占めた。
同じ質問を一般社員および管理職に尋ねると、「されていない」が91.0%を占めた。
次に、「管理職に向いていると思う人」をポジション別に尋ねた。それぞれの1位は、一般社員が「決断力がある」(45.0%)、管理職も「決断力がある」(53.6%)、社長は「責任感がある」(51.5%)だった。
また、「社長に向いている人」について管理職の回答を見ると、1位が「決断力がある」(62.4%)、2位が「先見性がある」(48.0%)、3位が「責任感がある」(32.6%)となった。一方、社長が考える「社長に向いている人」のトップ3は「決断力がある」(53.0%)、「責任感がある」(30.3%)、「全体最適で行動できる」(28.8%)で、管理職と社長の考えに共通点、相違点の両方が見られた。
最後に、一般社員、管理職、社長に「自身に足りている能力、スキル、行動特性」を尋ねた。全体では「柔軟性」(40.2%)が最も多かった。次いで「実行力」(36.4%)、「状況把握力」(34.6%)となっている。自身に足りている点に関する回答割合は、全項目にわたり一般社員、管理職、社長の順で高くなっている。
「自身に足りていない能力、スキル、行動特性」は、全体では「リーダーシップ」(38.5%)が最も多かった。次いで「創造力」(27.5%)、「発信力」(24.8%)となっている。社長の回答は「あてはまるものはない」(31.8%)が最も多かった。一般社員と管理職は上位3位が同じで、1位「リーダーシップ」、2位「創造力」、3位「発信力」となっている。
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