スタメンが「中間管理職の負担」に関する調査結果を発表した。他の役職と比べて「負担が大きい」と94.9%が感じていた。負担と感じる要因は「部下のフォロー」「上司や経営層とのコミュニケーション」が多かった。
従業員のエンゲージメント向上を支援するプラットフォーム「TUNAG」を展開するスタメンは、2024年12月4日、「中間管理職の負担」に関する調査結果を発表した。
同調査の対象者は企業に勤める中間管理職で、1366人から回答が得られた。
初めに、「中間管理職の負担は他の役職と比べて大きいと感じますか」と尋ねたところ、「とても負担が大きい」が24.3%、「負担が大きい」が33.1%、「どちらかというと負担が大きいと思う」が37.5%となり、94.9%が負担が大きいと感じていることが分かった。
中間管理職の業務を遂行する上で負担だと感じる要因を尋ねたところ、「部下の業務のフォロー」(14.6%)が最も多かった。次いで「上司や経営層とのコミュニケーション」(11.1%)、「部下とのコミュニケーション」(10.1%)となっている。経営層と現場の調整に負担がかかっていることがうかがえる。
働き方改革の影響についても調べた。働き方改革の実施前後で、中間管理職の負担についてどのような変化を感じているか尋ねたところ、「増えていると感じている」が36.2%、「やや増えていると感じる」が37.8%となり、74.0%が負担が増えていると感じていた。
中間管理職が感じる組織の課題は、1位「中間管理職の負担が増加している」(13.6%)、2位「次世代の育成ができていない」(11.6%)、3位「本部と現場に情報格差や距離感がある」(8.2%)、4位「優秀な人材を中間管理職に配置できていない」(8.0%)、5位「現場の一体感がない」(7.1%)となっている。
中間管理職の負担を軽減するために必要だと感じる施策とその理由を自由に回答してもらったところ、「経営と営業との間で両者により近い存在で考えて意見し、活動できる立場であるため、その存在価値についての見直し、活動しやすい環境、待遇の整備が必要」「リーダーや中間管理職の育成カリキュラムが乏しいため、中間管理職の教育が必要」などのコメントがあった。
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