Job総研が「2026年 勤務時間外連絡の実態調査」の結果を発表した。全体の80.2%が勤務時間外に連絡をした経験があった。また、連絡が来た経験がある層は63.8%で、そのうち48.4%が不満を感じていた。
パーソルキャリアが運営する調査機関「Job総研」は2026年2月16日、「2026年 勤務時間外連絡の実態調査」の結果を発表した。
同調査は同年1月21日から26日にかけてオンラインで実施した。キャリアや転職に特化した匿名相談サービス「JobQ Town」の登録者のうち、現在就業している全国の20〜50代の男女を対象とし、328人から有効回答を得た。
初めに、勤務時間外に職場の人に電話やメール、チャットなどで連絡をした経験があるか尋ねたところ、「ある」の回答者は80.2%に達した。連絡をした時間帯は「平日夜・退勤後(18〜22時)」が84.0%で最も多く、次いで「休日」が51.7%、「平日早朝・始業前」が45.6%となっている。
一方、勤務時間外に連絡が来た経験がある層は63.8%を占めた。このうち連絡が来ることに対しては、不満が「とてもある」が12.0%、「ある」が16.3%、「どちらかといえばある」が20.1%で、合計48.4%となっている。
勤務時間外に連絡が来る頻度は「週に1日」が45.8%で最も多い。連絡が来る時間帯は「平日夜・退勤後(18〜22時)」が89.5%で最も多かった。次が「休日」で53.1%、「平日深夜(22時以降)」の40.2%となっている。
勤務時間外の連絡に応じる基準については、「レベル7:当日中の判断が必要な重要案件」が26.2%で最多となった。次いで「レベル6:翌営業日に支障が出る」が13.1%、「レベル4:チームや同僚が困っている」が11.6%となっている。
連絡に応じない場合の業務への影響は、「一時的に業務が滞る」(39.0%)が最も多かった。一方で、「業務上の大きな問題は起きない」(32.6%)と「後日対応することで調整できる」(21.6%)が続く。連絡に応じる場合の業務状況は、「その場で問題を回避できる」(50.6%)や「業務がスムーズに進む」(47.9%)が上位を占めた。
また、連絡に応じない場合と応じる場合の心理的影響を調べた。応じない場合は、「後から連絡内容が気になる」(38.7%)と「休む時間を確保でき安心する」(34.1%)の回答割合が高かった。応じる場合は、「義務を果たしたと感じる」(38.1%)という達成感に続いて、「プライベートが削られたと思う」(36.0%)や「ストレスを感じる」(33.8%)といった負の影響も多く挙がっている。
2026年に労働基準法の改正が検討される中、勤務時間外や休日に仕事の連絡対応を拒否できる「つながらない権利」の明文化が議論されている。Job総研は、今回の調査結果を受けて、今後は単に連絡を禁止あるいは容認するのではなく、組織として緊急度の判断基準を明確にするなどの仕組みづくり、個人間の配慮が重要になるとしている。
「2024年問題」に向けて、AIやロボットで倉庫業務の効率化目指す共同研究開始
働き方改革による残業規制で「サービス残業が増えた」と23%が回答
約4割が黒字リストラに脅威、AIによる業務代替も不安要因に
最適化で力を発揮する「OR」ことオペレーションズリサーチへの理解を深めよう
中小製造業のDXの現実――「使いこなし」にこだわったエースが成功した理由
メタバースが急速普及する物流と建設業界、「2024年問題」などの問題解決にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
キャリアの記事ランキング