クライス&カンパニーが「AI時代に強化したいスキル」に関する調査結果を発表した。2026年に最も強化したいスキルは「事業と戦略を描く力」で、AIで代替困難なスキルの1位は「マネジメント力」となった。
クライス&カンパニーは2026年4月15日、ハイクラス層を対象とした「AI時代に強化したいスキル」に関する調査結果を発表した。
同調査は、2026年2月から3月にかけてオンラインアンケート形式で実施した「ハイクラス人材のキャリア意識調査」の一環となる。同社のキャリアカウンセリングを受けたハイクラス人材(平均年収1204万円、平均年齢36歳)137人が回答している。
初めに、2026年に最も強化したいスキルを尋ねた。最も多かったのは「事業・戦略を描く力」(26.0%)。次いで「本質的な課題を見極め、問いを立てる力」(24.4%)、「組織・人を動かすマネジメント力」(17.6%)、「最新のテクノロジーやAIを仕事に活かす力」(13.7%)となった。AI(人工知能)の活用そのものよりも、課題設定や事業推進のような上位レイヤーのスキルに高い関心が集まっている。
スキルを強化したい理由は、「今後のキャリアの選択肢を増やしたいから」(21.5%)がトップとなった。一方で、「事業・仕事を取り巻く環境が大きく変わっているから」(20.1%)と「今の役割で求められることが変わっているから」(8.8%)の合計が約3割に達しており、環境変化への適応を背景にしたスキル強化への意識の高さがうかがえる。
AI時代において代替されにくいと考えるスキルは、「組織・人を動かすマネジメント力」(26.1%)が最も多かった。続いて「本質的な課題を見極め、問いを立てる力」(18.4%)、「社外との関係性・ネットワーク構築力」(17.5%)が上位を占めた。「最新のテクノロジーやAIを仕事に活かす力」は4.4%にとどまっており、AI活用は既に前提となるスキルとして捉えられている可能性が示された。
同社は今回の調査結果を受けて、ハイクラス層はAI活用スキルに一定の関心を示してはいるが、AIやテクノロジーで何をするか、何が課題かを定義し、実行に移す人間ならではの力をより重視していると分析した。特に、AIでの代替が困難なスキルの筆頭にマネジメント力が挙がっていることから、AI時代においても人にしか出せない価値や、組織のビジョンを設計していく必要性が再認識されていると結論づけている。
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