レバテックは「ITエンジニアのAI活用に関する実態調査」の結果を発表した。職場で、AIスキルの差が評価や年収の違いにつながる「AI格差」を感じると59.3%が回答。特に20代は67.4%で他の年代より回答割合が高かった。
レバテックは2026年7月13日、「ITエンジニアのAI活用に関する実態調査」の結果を発表した。
同調査は、2026年5月26〜28日にかけてオンラインで実施したもので、20〜59歳のITエンジニア572人が回答している。なお同調査では、「AI格差」を「AIの活用能力の差が業務評価や年収など目に見える処遇の違いにつながっている状態」と定義している。
初めに、職場でAI(人工知能)活用スキルによるAI格差が生まれていると感じるかを尋ねた。その結果、「そう感じる」(21.7%)と「ややそう感じる」(37.6%)の合計が59.3%となった。
年代別で比較すると、20代では「そう感じる」「ややそう感じる」の合計が67.4%に達した。30代の52.1%、40代の60.0%、50代の57.4%と比較して最も回答割合が高くなっている。
実際にAI格差が表れるのはどのような点かを尋ねたところ、「担当できる業務範囲の差(上流工程、意思決定への関与など)」が51.3%で最も多かった。次いで「成果の評価・昇進スピードの差」(39.5%)、「アサインされる業務レベルの差」(32.4%)となっている。その他、プロジェクト内での役割や年収の差を挙げた人も2〜3割を占め、AI活用スキルの差は単なる作業効率にとどまらず、上流工程への参画やプロジェクト内での裁量権、社内での評価、昇進にまで影響を及ぼし始めている実態がうかがえる。
今後、AIを使いこなせるエンジニアとそうでないエンジニアの間で年収格差は拡大していくと思うかという質問に対しては、「拡大すると思う」(29.5%)と「やや拡大すると思う」(35.5%)が合わせて65.0%となった。
特に20代では、「拡大すると思う(やや拡大すると思うを含む)」の回答割合が71.5%に達している。30代は60.7%、40代は65.8%、50代は62.2%でいずれも6割を超えているが、20代は特にAIスキルが将来の報酬を左右するという意識が強いことが分かった。
同社は今回の調査結果を受けて、企業側にはAIスキルを習得する学習環境の整備や、学習の成果を適切に評価して還元する仕組みづくりが求められると結論づけた。なお、同社のデータにおいても、AI関連求人は直近1年間で166.2%増加しており(2025年12月時点、前年同月比)、AI技術を業務改善、価値創出に生かせる人材の需要が急速に高まっているとしている。
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