リアルワンは「働く人の仕事と職場に関する意識調査」の結果を発表した。AI活用に格差を感じる層では、キャリア不安を感じる割合が66.7%を占め、格差をあまり感じていない層の約1.8倍となった。
リアルワンは2026年6月16日、「働く人の仕事と職場に関する意識調査」の結果を発表した。
同調査は同年5月にオンラインで実施したもので、20〜59歳の働く人500人(男性289人、女性211人)が回答している。内訳は正社員および正規職員が80.4%、パートおよびアルバイトが9.6%、契約社員、嘱託社員および準社員が5.0%、派遣社員が5.0%となっている。
まず、仕事におけるAI(人工知能)の活用状況を尋ねたところ、「よく活用している」が8.0%、「やや活用している」が11.2%で、合わせて19.2%が活用していた。一方、「あまり活用していない」は19.0%、「まったく/ほとんど活用していない」は36.4%で、活用していない層が活用している層の約2.9倍を占めている。働く人の半数以上でAIの活用が進んでいない状況がうかがえる。
続いて、AI活用格差への受け止め方とキャリア不安の相関を分析したところ、AIを活用できる人とできない人で「すでに差が出ている」と感じている層は、今後のキャリアに不安を感じる割合が66.7%に達した。これに対し、格差をあまり感じていない層で不安を感じる割合は37.7%にとどまっており、両者の間には29.0ポイントの開き(約1.8倍)が見られる。
また、今後はAIを活用できる人とできない人の差が広がると感じている層でも同様の傾向があり、キャリア不安を感じる割合は66.1%となった。一方、将来的な格差をあまり感じていない層では37.8%にとどまっており、AI活用格差の認識が自身の将来に対する危機感に直結している傾向が示されている。
会社や組織によるAI活用の支援、教育の有無とエンゲージメント(仕事に対する前向きな感情)の関連についても調査した。
会社や組織によるAI活用の支援や教育があると「感じている」層では、エンゲージメントが高い人の割合が72.4%に上った。一方で、支援や教育を「あまり感じていない」層では39.3%にとどまり、33.1ポイントの差(約1.8倍)が生じている。
生成AIをはじめとするAI技術の普及に伴い、働き方の多様化が進む一方で、職種や業務内容、企業の方針、教育機会の差によってAIの活用度に偏りが生じている。同社は今回の調査結果を受けて、AI時代の人材、組織課題は単なるツールの導入にとどまらないとし、従業員が安心して学び、試し、実務に生かせる組織環境や教育機会、相談しやすい環境の整備が、働く人の不安軽減やエンゲージメント向上において重要になると結論づけている。
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