パーソルキャリアが「大手企業におけるAIエージェント活用実態調査」の結果を発表した。48.3%がAIを実際の業務で活用し、活用層の59.0%が導入効果を実感していた。一方で、73.1%が推進体制を不足と感じていた。
パーソルキャリアは2026年7月1日、「大手企業におけるAIエージェント活用実態調査」の結果を発表した。
同調査は、同年5月20〜22日にかけてオンラインで実施したもので、売上高1000億円以上の企業に在籍する部長職以上の505人が回答している。
初めに、勤務先におけるAI(人工知能)エージェントの導入や活用状況について尋ねたところ、「全社展開・経営戦略統合」(20.0%)、「複数部署で本番運用」(15.4%)、「一部部署で本番運用」(12.9%)の回答合計が48.3%に達した。AIエージェントの活用が本番運用の段階に進んでいる実態がうかがえる。
AIエージェントを実際に活用している層(PoC導入以上、317人)に効果の実感を尋ねると、「特定の業務・領域では効果を実感できている」が35.0%、「明確な成果が出ており、業務として定着している」が24.0%で、合わせて59.0%が効果を感じていることが分かった。
また、効果を実感している層(187人)に、感じた変化の中で特に手応えを感じたものを3つまで選んでもらった。その結果、「属人化していた業務ノウハウの形式知化・継承が進んだ」(47.6%)が最も多かった。AIエージェントが、効率化だけでなく組織知の蓄積にも活用され始めていることが分かる。
続いて、AIエージェントの運用や判断を担う役割、体制が、勤務先でどの程度整備されているかを尋ねた。「十分に整っている」は19.8%にとどまり、「大幅に不足している」(8.7%)、「やや不足している」(21.0%)、「ある程度整っているが不足感もある」(43.4%)を合わせて73.1%が、推進体制が不足と感じていた。
さらに、導入や活用に取り組む層(399人)に課題や障壁を尋ねたところ、「AIエージェントを設計・評価できる人材が不足している」が45.9%で最多となった。運用推進を担う人材や体制の不足が、活用を全社へ広げて定着させる上での大きな課題になっている実態がうかがえる。
同社は今回の調査結果を受けて、AIエージェントを設計、評価、推進できる人材の不足という基盤整備の遅れは、活用の停滞や投資対効果の低下、企業間の競争力格差の拡大を招く可能性があると分析している。対策として、外部のプロ人材に短期間依頼することも有効な選択肢の1つであり、実務を通じて外部人材から社内メンバーへノウハウが移転したり、人材育成が加速したりといった効果が期待できるとした。そして、これらをいかに早期に補完できるかがAIエージェント活用の成否を分けると結んでいる。
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