DXサービス「yaritori」が「ビジネスメール調査2025」の結果を発表した。仕事上のコミュニケーション手段は「メール」が最も利用されていた。また、4割以上がメールを「3時間以内」に返信してほしいと考えていた。
Oneboxが提供するDX(デジタルトランスフォーメーション)サービス「yaritori(ヤリトリ)」は2024年11月5日、「ビジネスメール調査2025」の結果を発表した。
同調査の対象者は20〜59歳の会社員で、300人から回答を得た。
初めに、仕事上でよく利用しているコミュニケーション手段を尋ねた。その結果、最も多かったのは「メール」(67.33%)だった。次いで、「電話」(63.33%)、「対面」(60.67%)となっている。また、現在でも13.67%が「FAX」を活用。リモートワークで普及した「ビジネスチャット」は24.67%が利用していた。
「仕事で利用しているメールソフト」のトップ3は、1位が「Outlook(Microsoft 365を含む)」(57.43%)、2位が「Gmail(Google Workspaceを含む)」(39.60%)、3位は「Yahoo!メール」(15.84%)だった。「Outlook」と「Gmail」の2つが、かなりの割合を占めている。
続いて、メール1通を読むのにかかる平均時間を尋ねた。最も多かったのは「1〜2分未満」(33.17%)だった。次いで、「2〜3分未満」(28.71%)、「1分未満」(17.82%)となっている。
「メール1通あたりの作成、返信にかかる平均時間」は「3〜5分未満」(26.73%)が最も多かった。次いで「5〜10分未満」(25.25%)、「2〜3分未満」(21.29%)となった。
メールの作成、返信に時間がかかる理由を尋ねたところ、1位は「文章推敲(すいこう)の時間が必要なので」(65.71%)、2位が「すぐに結論を出せない内容なので」(37.14%)、3位が「メールを送信する前に第三者の確認や判断が必要なので」(31.43%)だった。上位3つの回答は、内容面の確認を理由としている傾向が見られる。
返信しないメールがある場合の理由は、1位が「メルマガや営業メールなど返信が求められる内容ではないため」(61.88%)、2位は「自分宛のメールではないため(自分にはCCで届いている)」(33.17%)、3位が「返信するほど重要度が高い案件ではないと判断したため」(29.21%)だった。
次に、メールの返信が遅いと感じる時間はどれくらいかを尋ねた。最も多かったのは「3時間以内」(19.80%)だった。次いで「24時間以内」(16.34%)、「48時間以内」(15.84%)となっている。メールの返信が遅いと感じる時間を「1時間以内」「30分以内」と回答した人も一定数存在しており、3時間以内の返信を求める人が約4割いることが分かった。
「メールをよくチェックする時間帯、タイミング」のトップ3は、1位が「出勤直後」(50.99%)、2位が「午後」(37.13%)、3位が「メール受信後すぐ」(33.66%)だった。
ビジネスチャットについても尋ねた。メリットとして最も多かったのは、「スピーディーなやり取りができる」(75.68%)だった。次いで「形式的な挨拶や署名等が省かれるので気軽さがある」(37.84%)、「スレッド機能などにより複数の話題について同時にやり取りができる」(33.78%)となっている。トップ3の回答は「やり取りのしやすさ」を理由としている傾向が見られた。
ビジネスチャットのデメリットで最も多かったのは、「大量にメッセージが飛んでくると見逃しやすい」(37.84%)だった。次いで「通知が多すぎて他業務に集中できない」(28.38%)、「短文でのメッセージが多いため、細かいニュアンスが伝わりにくい」(22.97%)となっている。
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