特殊環境向けLMガイドやボールねじ、非磁性と高耐食性を備えた材料使用:FAニュース
THKは、非磁性と高耐食性を備えた特殊環境向け「LMガイド」「ボールねじ」などを発表した。特殊合金「THK-NM1」で構成され、強磁場や腐食性薬剤の影響を伴う特殊環境下でも優れた直動と回転案内性能を発揮する。
THKは2022年12月7日、非磁性と高耐食性を備えた特殊環境向け「LMガイド」「ボールねじ」「ボールスプライン」「クロスローラーリング」を発表した。
高水準の非磁性性能と耐食性を備えた高硬度の特殊合金「THK-NM1」で構成されており、耐荷重性能に優れた非磁性製品となる。強磁場や腐食性薬剤の影響を伴う特殊環境下でも、通常環境に匹敵する直動と回転案内性能を発揮する。
非磁性と高耐食性を備えた新製品[クリックで拡大] 出所:THK
THK-NM1の採用により、ボール接触面が適度な弾性変形を伴うことで予圧の付与ができ、磁気の影響を受けず、ガタつきのない滑らかな動きが可能となる。磁気をほとんど帯びない高水準の非磁性(比透磁率1.005未満)のため、強磁場環境や電荷を帯びた粒子を制御する機器などに適している。
また、ステンレス鋼、セラミックなどの従来の特殊鋼よりも優れた耐荷重性能を備える。耐食性も高く、腐食性薬剤が飛散する環境下でも装置性能を維持する。
⇒その他の「FAニュース」の記事はこちら
- スマート工場化は次段階へ、AI活用の定着とアプリケーション拡大に期待
スマート工場化の動きは着実に広がっている。その中で2022年はAIを活用した「アプリケーションの拡大」をポイントにデータ活用のさまざまな形が広がる見込みだ。
- スマート工場は“分断”が課題、カギは「データ取得」を前提としたツールの充実
工場のスマート化への取り組みは2020年も広がりを見せているが、成果を生み出せているところはまだまだ少ない状況だ。その中で、先行企業と停滞企業の“分断”が進んでいる。新型コロナウイルス感染症(COVID−19)対応なども含めて2021年もスマート工場化への取り組みは加速する見込みだが、この“分断”を解消するような動きが広がる見込みだ。
- スマートファクトリー化がなぜこれほど難しいのか、その整理の第一歩
インダストリー4.0やスマートファクトリー化が注目されてから既に5年以上が経過しています。積極的な取り組みを進める製造業がさまざまな実績を残していっているのにかかわらず、取り組みの意欲がすっかり下がってしまった企業も多く存在し2極化が進んでいるように感じています。そこであらためてスマートファクトリーについての考え方を整理し、分かりやすく紹介する。
- エッジは強く上位は緩く結ぶ、“真につながる”スマート工場への道筋が明確に
IoTやAIを活用したスマートファクトリー化への取り組みは広がりを見せている。ただ、スマート工場化の最初の一歩である「見える化」や、製造ラインの部分的な効率化に貢献する「部分最適」にとどまっており、「自律的に最適化した工場」などの実現はまだまだ遠い状況である。特にその前提となる「工場全体のつながる化」へのハードルは高く「道筋が見えない」と懸念する声も多い。そうした中で、2020年はようやく方向性が見えてきそうだ。キーワードは「下は強く、上は緩く結ぶ」である。
- 人が行う単純作業を自動化、THKが簡単導入可能な3軸ロボット投入へ
THKは「SEMICON Japan 2022」(2022年12月14〜16日、東京ビッグサイト)において、円筒座標型モジュール「MLS」を参考出展した。2023年1月頃の発売を予定している。価格は200万円前後になる見込み。
- AIで切削工具の欠損や摩耗を検知、工具寿命の最適化でコスト削減
THKは、製造業向けIoTサービス「OMNIedge」の工具監視AIソリューションの提供を開始する。工具の交換ロスや、不良、手直しロスをAIで削減する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.