クラウド監視サービスに標準対応したスクリュー式空気圧縮機FAニュース

日立産機システムは、同社のクラウド監視サービス「FitLiveサービス」に標準対応した、スクリュー式空気圧縮機「NEXT III」シリーズを2017年10月に発売する。携帯キャリアの通信網を活用した、空気圧縮機のクラウド監視サービスを構築できる。

» 2017年10月02日 07時00分 公開
[MONOist]

 日立産機システムは2017年9月7日、同社のクラウド監視サービス「FitLiveサービス」に標準対応した、スクリュー式空気圧縮機「NEXT III」シリーズを発表した。給油式とオイルフリー式をそろえ、同年10月に発売する。

 NEXT IIIシリーズは、携帯キャリアの通信機能を標準で搭載。携帯キャリアの通信網を介して日立のプライベートクラウドにつなぐことで、安全に空気圧縮機のクラウド監視サービスが構築できる。現場に設置した空気圧縮機の稼働状況を、PCやスマートフォン、タブレット端末などを通じて24時間確認可能だ。異常発生時はメールが即時配信されるため、初動対応に遅れることなく、故障対応の時間を短縮できる。クラウドに蓄積したデータはいつでも確認可能で、故障を未然に防止し、原因を早期に発見できる。

 

 また、同シリーズは使用空気量に応じて圧力を予測し、負荷が少ない時には空気圧縮機の出口圧力を低下させて運転を効率化する。例えば、使用空気量が60%の時は、末端圧力予測制御を使わない場合と比較して7.5%省エネ化できる。

 標準搭載の多機能カラータッチパネルにより、テンキー入力や予約運転、各種通信機能が容易に設定できる。圧力や温度、電流、運転時間、警報や故障歴などの運転記録が確認でき、保守にも役立つ。

photo スクリュー式空気圧縮機「NEXT III」シリーズ
photo 「FitLiveサービス」の遠隔監視イメージ

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