簡単操作で変種変量生産に対応する村田機械のベンディングロボットシステム産業用ロボット

 村田機械は、ベンディングロボットシステム「MBRS」を発売する。ベンディングロボット、金型自動交換装置、ロボット専用CAMが一体化しており、簡単な操作で変種変量生産に対応できる。

» 2025年07月24日 13時00分 公開
[MONOist]

 村田機械は2025年7月8日、ベンディングロボットシステム「MBRS(Muratec Bending Robot System)」を発売すると発表した。簡単な操作で、変種変量生産に対応できる。

 MBRSは、ベンディングロボット、金型自動交換装置、ロボット専用CAMが一体化した自動曲げ加工システムだ。製品を基準とする補正操作が可能で、これまでのように高度なロボット操作技術によるティーチングは不要だ。より正確で安全な曲げ加工が楽にできるため、安全に作業ができ、製品品質も安定する。

キャプション ベンディングロボットシステム「MBRS」[クリックで拡大] 出所:村田機械

 MBRSが備えるベンディングロボットは、ハンドの重量を含む50kg可搬の6軸多関節ロボットで、走行軸は1軸。ハンドステーションは、バキュームハンド3種(S、M、L)と、コンビネーションハンド3種(S、M、L)の最大6種を格納できる。ロボットハンドや素材台車は複数のラインアップから選択可能で、曲げ後の自動化を含め、顧客は自社の運用に合わせてフレキシブルな組み合わせを検討できる。

 金型自動交換装置「TT32」は、上型12カセット、下型20カセットの最大32m分の金型を収納できる。金型搬送シャトルが、金型のレイアウトに応じた最適なオペレーションで金型をセットするため、金型の交換時間が短縮し、稼働率向上と作業者の負担軽減に寄与する。

 ロボット専用CAM「CAMPATH Bend Robot」は、直観的な操作で曲げとロボットのプログラムを作成できる。ローディングや曲げ工程、つかみ替え工程などでの把持位置の指定、干渉確認、ロボットの姿勢到達可否などを実行し、ロボットの軌跡を生成する。

 また、素材ステーションと製品ステーションを2台ずつ(いずれも1250×1250mm)と、アライナ(位置決め装置)、レポステーション(つかみ替え装置)、2枚検出装置を備える。現場端末はHIFLEXを使用する。

 同システムは、同社デュアルドライブプレスブレーキ「BH」シリーズの「BH13530」「BH18530」「BH25030」に適用可能だ(角度測定システムAMS、各種ゲージング装置を仕様に含む)。

⇒その他の「産業用ロボット」の記事はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.