村田機械は、正面型CNCターニングセンタの新機種「MSR60」の販売活動を本格化する。6、8インチチャックの正面型旋盤に回転工具とY軸機能を搭載し、複雑形状ワークの複合加工に対応する。
村田機械は2024年10月23日、正面型CNCターニングセンタの新機種「MSR60」について、同年11月5日に開催する「JIMTOF 2024(第32回日本国際工作機械見本市)」に出展し、販売活動を本格化すると発表した。
同年4月から販売を開始した同製品は、6、8インチチャックの正面型旋盤に、回転工具とY軸機能を搭載したCNCターニングセンタだ。複雑形状ワークの複合加工による工程集約や、ワーク搬送用ガントリーローダーを搭載することで、安全柵不要のレイアウトによる柔軟な自動化が可能になる。
正面型旋盤はチャックやタレットへのアクセスがしやすく、段取替えやライブツールなどのメンテナンスが容易になり、工程全体での稼働率を向上する。CNCの統合操作ガイダンス機能「FANUC MANUAL GUIDE i」を搭載し、ワーク変更時の加工プログラム作成と併せて、素材供給や完成品払い出しサイクルなどの搬送プログラムの修正ができるなど、簡単かつ効率的な操作を支援する。
所要床寸法は1550×2350mmで、チャックサイズは6、8インチに対応、タレットステーション数は10。加工軸ストロークはX軸が240mm、Z軸が200mm、Y軸が±60mm、最高主軸回転数は6000min−1だ。JIMTOF2024では、MSR60と同社製の周辺機器を組み合わせ、加工ワーク変更時の主軸チャックジョウとガントリーローダーのローダーチャックの交換を自動化したセルとして展示する。
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