安川電機は、JA全農と共同で開発を進める「きゅうり収穫作業ロボット」を農業現場へ導入し、稼働を開始した。2024年に先行導入した葉かき作業の自動化機能に加え、新たに収穫作業の自動化を追加した。
安川電機は2026年2月25日、全国農業協同組合連合会(JA全農)と共同開発した「きゅうり収穫作業ロボット」の現地導入を開始したと発表した。2024年から実証農場の「ゆめファーム全農SAGA」(佐賀県)で運用していた葉かき作業の自動化機能に、今回、一定の成果が確認された収穫機能を統合した。
きゅうりの収穫は、複雑に入り組んだ茎や葉の中から規格に適合した果実を判別し、傷つけずに採取してコンテナへ収納する高度な判断が求められる。同社は、人間が行う判断や動作の曖昧さをデータ化し、その時々の環境条件に応じてロボットが最適な動作を自律的に選択する技術を開発。これにより、従来のロボットでは困難だった不安定な現場での収穫率を向上し、実用化のめどを立てた。
本ロボットは、同一機体で葉かきと収穫の両作業を担うことで、深刻な労働力不足に直面する農業現場の負担軽減に寄与する。同社が培ってきたロボットおよびモーション技術を応用し、場所や時期によって変動する施設園芸特有の課題を解決した。
今後は、トマトやナスといった他の作物への技術転用も推進する方針だ。JA全農との業務提携に基づき、畜産や流通販売を含む農業分野全般での自動化技術の可能性を検討し、食の安定供給と日本農業の国際競争力強化に貢献していく。
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