日立産機システムは「アモルファスモーター一体型オイルフリースクロール圧縮機」を発表した。アモルファスモーターを圧縮機本体と一体化することで、同容量の現行機種より製品容積比で最大37%小型化した。
日立産機システムは2017年2月13日、「アモルファスモーター一体型オイルフリースクロール圧縮機」を発表した。3.7kWの「SRL-A3.7DV」、5.5kWの「SRL-A5.5DV」、7.5kWの「SRL-A7.5DV」の3機種を同年3月から発売する。価格はそれぞれ141万2000円、201万7000円、240万円(いずれも税別)となる。
オイルフリースクロール圧縮機は、潤滑油を使用しないため油分を含まないクリーンな圧縮空気の供給が可能で、食品および医療分野などで研究・試験用途で使用されているる。
新機種は、アキシャルギャップ構造のアモルファスモーターを圧縮機本体と一体化。同容量の現行機種と比較し、製品容積比を最大37%小型化、据付け面積比を56%低減した。また、インバータ駆動に採用したアモルファスモーターは国際高効率規格の最高レベル(IE5相当)を達成しており、省エネ性能に優れている。
他にも、設置場所の電源容量に合わせて最高出力を切り替え可能なパワーリミッタ機能、使用空気量に合わせてモーターの回転数を自動調整し、吐き出し圧力を一定に保つ機能などを搭載した。また、電源周波数の管理が不要となり、50/60Hz共用仕様のため全国で使用できる。
本体サイズは560×690×950mmで、重さは177kg、最高圧力は1.0MPa。オプションでキャスターを取り付けできる。
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