Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)は、高圧モーター制御に対応するMVドライブシステム「ATV6000」「ATV6100」シリーズを日本市場で発売した。電圧2.4〜13.8kV、容量150〜2万kWに対応し、省エネ性と柔軟なカスタマイズ性を両立する。
Schneider Electric(シュナイダーエレクトリック)は2025年10月27日、高圧モーター制御に対応するMV(Medium Voltage)ドライブシステム「ATV6000」「ATV6100」シリーズを日本市場で発売した。両シリーズは、電圧2.4〜13.8kV、容量150〜2万kWに対応し、エネルギー効率と柔軟なカスタマイズ性を兼ね備える。
ATV6000シリーズはデジタル化に対応したサービス指向型のMVドライブで、ATV6100シリーズは多用途に適したコンパクト設計が特徴だ。工場やプラントで使用される高圧かつ大型ファン、ポンプ、コンプレッサーなどに向けた製品で、マルチパルストランスとLVインバーターカスケード構成により高調波(THDi)を抑制。入出力両方に正弦波を供給することで、電力品質を改善し、モーターの長寿命化とOPEX削減を可能にした。
カスタマイズ対応として、入出力電圧の違いに応じた構成や、N+1パワーセル設計による冗長化にも対応する。ATV6100シリーズは限られたスペースへの設置に適したコンパクト構造を採用。いずれのシリーズもユーザーフレンドリーな10型HMIを搭載し、Webサーバ機能や「EcoStruxure Asset Advisor」による予知予防保全に対応する。
同社は25年以上にわたり、世界各地でMVドライブを提供している。今回の日本市場投入でも、200人を超えるフィールドサービスエンジニアが導入後のサポートを担う。現地ニーズに合わせた最適なサービスを提供し、工場やプラントの効率化と安定稼働を支援する。
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