2030年は人工燃料商用化の年となるか素材/化学メルマガ 編集後記

今回は合成燃料と2030年の関係性についてつらつら紹介しています。

» 2025年11月28日 12時00分 公開
[遠藤和宏MONOist]

 この記事は、2025年11月28日発行の「素材/化学メルマガ 編集後記」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

 先般、コスモエネルギーホールディングスの合成燃料の取り組みについてインタビューさせていただきました。

 コスモエネルギーグループは、製油所などで排出されるCO2を再資源化し、新たな燃料や素材として循環させるCO2回収利用(CCU)技術の社会実装に挑戦しています。

 同社では、静岡大学とともに「海水電解による“低コストグリーン水素”の製造技術」といったCCU技術の開発を進めている他、同大学発のベンチャー企業であるS-Bridgesとともに、低炭素で燃料を生産する手段として「食品加工残渣を利用した有価物/第2世代バイオエタノール製造技術」の開発も並行して行っています。CO2資源化研究所とともに「CO2を再資源化した“e-エタノール”の製造技術」の開発も進めています。

 「海水電解による“低コストグリーン水素”の製造技術」で生産した低コスト水素を用いて製造した合成燃料や、「食品加工残渣を利用した有価物/第2世代バイオエタノール製造技術」により生産したバイオエタノールの製品化は2030年を予定しています。「CO2を再資源化した“e-エタノール”の製造技術」も2030年に完了する見込みです。

 インタビューの中でこういった話を聞いている中で、「2030年」というワードにピンときました。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

特別協賛PR
スポンサーからのお知らせPR
Pickup ContentsPR
Special SitePR
あなたにおすすめの記事PR