ENEOSマテリアルは、高機能タイヤ材料「SSBR」の需要拡大に対応するため、三重県四日市市にある四日市工場の生産能力を1万トン増強する。
ENEOSマテリアルは2025年11月4日、高機能タイヤ材料「SSBR(溶液重合スチレンブタジエンゴム)」の需要拡大に対応するため、三重県四日市市にある四日市工場の生産能力を1万トン(t)増強すると発表した。
自動車の電動化や高性能化に伴い、次世代タイヤの性能向上と環境負荷低減に向けた高機能タイヤ材料のニーズが高まっている。今後も需要拡大が見込まれるため、同社は四日市工場の生産能力増強を決定した。
四日市工場は研究開発から生産までを一貫して行える工場で、今回の増強で需要変動に対応する柔軟な供給が期待できる。完成は2027年12月を予定する。
同投資を契機として、日本とタイ、ハンガリーの3拠点で技術力をより高め、高機能タイヤ材料分野で世界最高水準の開発と供給体制の構築を進めるとしている。
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