今回、古友氏よりHAKUTOの月面探査車の開発状況(2015年11月18日時点)について、最新の情報をご提供いただきました。こまでお伝えしてきたインタビューの収録時から、さらに開発が進んでいるようです! 以下にいただいた情報を掲載します(MONOist編集部)
より軽量で長時間の運用を実現するために、ソーラーパネルを搭載。これにより充電が可能になりました(搭載するバッテリー容量を削減)。着陸地点での太陽光角度に対して最も効率よく発電するために、ボディのサイドに配置しています。
月面探査車が月面を見つめる目となるカメラは、360度を撮影できるよう前後左右4カ所に設置しました。また、ホイールが視野に入っているので走行状態をモニタリングする役割も担っています。
月面は、レゴリスと呼ばれるパウダー状の砂で覆われています。非常に軟らかいその地面でスリップせずに走行できるようホイールの直径とハネの数を見直し、さらに最適化しました。
より遠くまで通信可能な900MHz帯と、高速通信が可能で日本国内での実験に最適な2.4GHz帯の、ハイブリッド通信システムを搭載しています。
月面の昼夜の温度差は250℃以上になります。ローバー内部の温度を一定に保つため、ボディ外面は排熱面として銀蒸着+テフロンコートを施しています。これにより熱収支をコントロールします。
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