従来機種の3倍の可搬質量を可能としたアーク溶接ロボットとクラス最高の能力を備えたスポット溶接ロボット。
安川電機は2014年4月22日、アーク溶接・スポット溶接ロボットのラインアップに新型2機種を追加し、同年5月9日より発売開始すると発表した。
アーク溶接ロボット「MOTOMAN-MA2010」は、従来機種に比べ約3倍の可搬質量となり、これまで大型機種のみに対応していた各種センサーも搭載可能。また、サーボフィーダユニットを中空アームに内蔵できるため、溶接治具との接触を気にすることなく溶接箇所へアプローチできる。
さらに従来機種に比べ、各軸速度を最大で12%アップ。特に溶接トーチが移動するエアカット区間での高速化が図れるため、溶接箇所への移動距離が長い用途やアプローチ回数の多い用途でサイクルタイムを短縮化できるという。
また最大リーチを従来機種に比べ106mm拡大したことで、溶接箇所に対して最適な溶接姿勢が取りやすくなっている。床置きだけでなく、天吊り・壁掛け設置の場合にも広域な動作範囲を確保できる。
スポット溶接ロボット「MOTOMAN-MS100」は、既存ラインアップ(可搬質量:80kg、165kg、210kg)へ新たに100kg可搬ロボットを追加した製品。動作速度、動作範囲とも同クラス最高の能力を備えると同時に、既存の80kg可搬スポット溶接ロボットと同サイズに小型化。小型・軽量スポット溶接用電動ガンと組み合わせることで、高密度配置と最適タクトで生産性の高い製造ラインの構築が可能となる。
販売価格はオープン。目標販売台数はMOTOMAN-MA2010が年間2000台、MOTOMAN-MS100が年間1000台。
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