デンソーは、東京都内で開催した「デンソーデザインの変化展において、医薬品や食品向けの「耐VHP産業用ロボット」を展示した。
デンソーは、東京都内で開催した「デンソーデザインの変化展」(2014年3月21〜25日)において、医薬品や食品を製造するクリーンルームに対応する「耐VHP産業用ロボット」を展示した。デンソーウェーブが開発したもので、2014年春から顧客向けの出荷を始めるという。
医薬品や食品の製造に用いる産業用ロボットは、滅菌や洗浄のための過酸化水素ガス(VHP)で腐食しないような耐久性が必要になる。耐VHP産業用ロボットは、VHPへの耐性を有する金属アルミニウム製になっている。バクテリアの温床になり得る表面の細かい凹凸を無くすため、表面のアルミニウムは滑らかに磨き上げられている。汚れのたまりやすいビスなどの接合部品は、表面に出ないよう筐体内部に隠した。
同展示会を主催したデンソーのデザイン部も開発に貢献した。耐VHP産業用ロボットのアルミニウム表面の磨き上げを、できる限り機械研磨で行えるように流線的なデザインとしたという。またこのデザインは、顧客による拭き取り清掃のやりやすさにもつながっているとしている。
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