オリエンタルモーターは、全方位動作が可能な「小型ロボットOVR 3軸水平多関節ロボット」と、小型ロボットOVRと組み合わせ可能な「電動昇降装置ELシリーズ」を発売した。
オリエンタルモーターは2025年4月25日、全方位動作が可能な「小型ロボットOVR 3軸水平多関節ロボット」と、小型ロボットOVRと組み合わせ可能な「電動昇降装置ELシリーズ」を同日に発売すると発表した。
価格(税別)は小型ロボットOVR 3軸水平多関節ロボットが85万円〜、電動昇降装置ELシリーズが53万円〜となっている。小型ロボットOVR 3軸水平多関節ロボットで月500台、電動昇降装置ELシリーズで月200台の販売を目指す。
小型ロボットOVR 3軸水平多関節ロボットは、一般的なスカラロボットに比べて薄型な構造のため、設備への部品の脱着用途など狭いスペースへのアプローチが可能となっている。さらに、今回は新たにラインアップに加わったモデルは全方位に可動できるため、従来品ではアプローチできなかったスペースでも動作でき、タクトタイムの向上に貢献する。
各軸の電動アクチュエータはユーザーが交換でき、導入後のメンテナンス負担を軽減する。架台取り付けだけでなく、天井取り付けにも対応する。
電動昇降装置ELシリーズは、本体に直接ロボットを取り付けることができ、設備立ち上げの時間を短縮する。ロボットのケーブルは製品本体上部の穴を利用して、まとめて電動昇降装置の内部に通すことができる。搬送可能な重量は29.7kg(可動部5.7kg、負荷24kg)となっている。架台取り付け、天井取り付けが可能なため、装置設計の幅が広がる。
ロボットコントローラーMRC01、ロボットコントローラーユニットMRCUシリーズは、ロボットの他にAZシリーズ搭載の周辺機器を最大2軸制御可能だ。そのため、小型ロボットOVRが1台、電動グリッパEHシリーズが1台、 電動昇降装置が1台の組み合わせなら、1台のロボットコントローラーで制御できる。
また、水平多関節ロボットの場合は昇降軸を含めてロボットとして制御できるため、1台のロボットコントローラーで、水平多関節ロボットが1台、電動昇降装置が1台、AZシリーズ搭載の周辺機器が最大2軸制御できる。
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