栃木屋は、EMC対策として導電性を確保したスライドレール「TM-378E-22」を発売した。特殊機構により摺動時にも導電性を確保し、静止時の抵抗値は0.1Ω以下を達成。配線に関わる作業や断線トラブルを解消する。
栃木屋は2025年7月11日、EMC(電磁干渉)対策として導電性を確保したスライドレール「TM-378E-22」を発売したと発表した。2本で1セットとなる。
ノイズや静電気対策のために、引き出しへのボンディング配線を必要とする機器においては、配線用の空間確保や狭い場所での配線といった作業が発生する。
TM-378E-22は、引き出し部の導電性を確保できる、2本1セットのスライドレールだ(筐体実装での検証が必須)。特殊機構により、摺動時にも導電性を確保し、静止時の抵抗値は0.1Ω以下を達成。半導体装置向けのSEMI規格にも対応する導電性能を有し、小ねじで取り付けるだけで、配線に関わる作業や断線トラブルを解消する。
主な用途として、各種測定機器や通信機器、OA機器などの筐体に適する。補助導線用途での冗長性確保や、設計段階からの導電計画にも活用可能だ。
同製品の特殊機構は、同じ断面形状の他のスライドレールに容易に応用でき、機構を利用して、さまざまなサイズバリエーションを展開できる。
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