日立ジョンソンコントロールズ空調が、同社が展開する日立ルームエアコン「白くまくん」のフラグシップモデル「プレミアムXシリーズ」の出荷式を行うとともに、プレミアムXシリーズを製造する栃木事業所を報道陣に公開した。今後は、同事業所を活用した国内生産を増やしていくことになるという。
日立ジョンソンコントロールズ空調は2022年11月29日、栃木事業所(栃木県栃木市)において、同社が展開する日立ルームエアコン「白くまくん」のフラグシップモデル「プレミアムXシリーズ」の出荷式を行うとともに、プレミアムXシリーズを製造する同事業所を報道陣に公開した。
同社 栃木事業所長の永田孝夫氏は「新製品のプレミアムXシリーズは、部屋丸ごとカビ対策が可能な『Premium プラズマ空清』と、本格的な換気機能をオプションで追加できる『プラス換気ユニット』を搭載し、これまでにないコンセプトの製品に仕上がっている。自信を持ってお薦めできるこの新製品について、栃木事業所でしっかりモノづくりしていくとともに、本日は元気いっぱいに送り出したい」とあいさつした。
出荷式では、プレミアムXシリーズをはじめとする日立ルームエアコンの販売を担当する日立グローバルライフソリューションズ 常務取締役の伊藤芳子氏がビデオレターを寄せ、国内各地域の販社も販売拡大に向けた意気込みを示した。その後、日立ジョンソンコントロールズ空調 ヴァイスプレジデント 兼 日本・アジア地域ゼネラルマネージャーの泉田金太郎氏の号令により、プレミアムXシリーズを積載する日立物流のトラック3台が栃木事業所から発進した。
なお、日立ジョンソンコントロールズ空調は、プレミアムXシリーズなど競合と差異化した新製品の展開により、国内シェアを現在の16%から20%にまで拡大させたい考えだ。
現在、栃木事業所で生産しているのは国内向けのプレミアムXシリーズと、標準モデル向けの200Vを用いる大型室外機であり、その他のモデルは中国をはじめ海外で生産している。ただし、円安などの影響も含めて、今後は一定程度生産の国内回帰を進めることになりそうだ。「供給不安への対応やBCP(事業継続計画)の観点で、複数拠点での対応力を高めることには大きな意義がある。例えばリードタイムで言えば、船便で送ることになる中国生産は1カ月みなければならないが、国内生産であれば6日間で済む。地産地消の方向で、2022〜2023年にかけて国内生産を増やしていくことになるだろう」(泉田氏)という。
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