カナダのPlanar Motorは「TECHNO-FRONTIER 2025」において、磁気浮遊型リニア搬送システム「Planar Motor System」を出展した。
Planar Motorは「TECHNO-FRONTIER 2025」(2025年7月23〜25日、東京ビッグサイト)の構成展の1つ「第5回 スマート工場内の搬送系および協働ロボット利活用展」において、磁気浮遊型リニア搬送システム「Planar Motor System」を出展した。
Planar Motor Systemは、XBot(可動子)と、モジュール式のFlyway(固定子)、コントローラーで構成されており、Flywayの2次元コイルで生成される3次元磁場によってXBotを推進させる。XBotは位置(X、Y、Z)と回転角(Rx、Ry、Rz)を制御でき、浮上高は0.4〜6mm、速度は3m/s、加速度は20m/s2超となっている。
XBotの繰り返し位置決め精度は全方向で5μm以下で、1μm以下のモデルもある。XBotのサイズは120×120×10mm〜600×600×16mmまで展開。可搬重量はXBotのサイズに応じて、0.6〜40kgとなっている。
潤滑油が必要なく、XBotとFlywayは非接触で粉じんも発生しないため、食品、化粧品、医薬品製造などの高い清浄度が求められる用途に向いている。浮上高を制御できるため、ワークを載せた時の反力から、ワークの重量も測定できるという。
Flywayは通常、DC48Vで動作し、DC24Vにも対応可能だ。水冷機構を内蔵しているため、長時間使用しても発熱を抑制する。EtherNet/IP、EtherCAT、PROFINET RT/IRT、POWERLINKなど主要な通信インタフェースをサポートしており、ユーザーが所有するコントローラーを使用可能だ。
Planar Motorは2016年にカナダで創業した企業だ。日本でも導入事例が増えており、国内スタッフによる技術サポートも行っているという。
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