ifm efectorは、建設機械や特装車向けの次世代HMI「CR114」シリーズを発売する。過酷な現場環境に対応する堅牢設計と高度な通信機能、直感的な操作性を兼ね備え、現場のデジタル化と生産性向上を支援する。
ifm efectorは2025年7月15日、建設機械や特装車向けの次世代HMI「CR114」シリーズを発売すると発表した。過酷な現場環境に対応する堅牢設計と高度な通信機能、直感的な操作性を兼ね備え、現場のデジタル化と生産性向上を支援する。標準価格は9万7700円(税別)で、年間販売目標は1万台を掲げる。
同シリーズは、64ビットプロセッサと高輝度の4.3インチカラーディスプレイを搭載し、直射日光下でも優れた視認性を備える。IP65、IP67の防塵(じん)防水性能、−30〜+65℃の広い動作温度範囲、振動や衝撃への高い耐性を持ち、建機や特装車などの過酷な環境でも安定稼働を可能にする。また、EMC耐性を備え、E1認証も取得しており、道路走行車両への搭載にも対応する。
通信インタフェースには、CANおよびEthernet(イーサネット)を標準で装備する。CANopen、SAE J1939、Modbus TCP、OPC UAなどの主要プロトコルに対応し、既存システムとの高い互換性を持つ。さらに、国際規格IEC 61131-3に準拠したCODESYS V3.5による制御プログラミングが可能で、柔軟なシステム構築と将来的な拡張に対応する。
ユーザーインタフェース(UI)も充実しており、LEDバックライト付きのファンクションキーと中央ナビゲーションキーを備え、手袋着用時でも確実な操作が可能。高解像度ディスプレイと直感的なUIにより、操作ミスの低減と作業時間の短縮が期待できる。加えて、CODESYSベースの標準化された開発環境は保守性を高め、トラブル時の迅速な対応にも寄与する。
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