ロックウェル オートメーション ジャパンは、日本市場で産業用3Dシミュレーションソフト「Emulate3D Factory Test」の提供を開始する。工場のデジタルツインを構築し、生産設備導入前に仮想環境で制御テストや故障予測を可能にする。
ロックウェル オートメーション ジャパンは2025年7月16日、日本市場で産業用3Dシミュレーションソフト「Emulate3D Factory Test」の提供を開始すると発表した。工場全体のデジタルツインを構築し、生産設備導入前に仮想環境で制御テストや故障予測を可能にする。
「Emulate3D」は、物流や製造業向けの3Dシミュレーションソフトだ。CADデータのインポートやPLCとの接続により、設計段階から制御ロジックの検証まで効率的に実施し、開発期間の短縮やトラブルの削減、品質向上に貢献する。
新製品のEmulate3D Factory Testは、機械、電気、制御、プロセス、ロボット、デバイスのモデルをモジュール形式で構築、検証し、1つの忠実度が高いデジタルツインとして連携することで工場スケールの環境をモデル化できる。
複数のシステムモデルを同期する「マルチモデルオーケストレーション」機能により、工場スケールのテストが可能となる。また、DevOps的なバージョン管理やテスト自動化に対応し、仮想環境下での反復試験を容易にする。設備の異常状態を再現するフォルトシミュレーション機能も備えており、工場の高度な耐障害性検証にも応用できる。
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