エンジニアコミュニティー「Qiita」を展開するQiitaが「エンジニア白書2022」を発表した。最も使われている言語は3年連続「JavaScript」で、「Go」と「Rust」は、他の言語に比べて、「年収800万円以上」の割合が高かった。
エンジニアコミュニティー「Qiita(キータ)」を展開するQiitaは2022年12月6日、「エンジニア白書2022」を発表した。同白書は、国内エンジニアの動向を把握するためのアンケート調査結果をまとめたものだ。Qiitaユーザーを対象に実施した調査では、エンジニア2359人とエンジニア未経験者397人、合わせて2756人から回答が得られた。
まず、回答者の「年代」を調べたところ、「25〜34歳」(32%)が最も多く、次が「45歳以上」(29%)だった。若手である「18〜24歳」「25〜34歳」の合計が全体の約半数を占めている。
エンジニア経験年数は、「20年以上」(22%)が最も多かった。次いで「10〜20年未満」(17%)となっている。
「よく使う言語」は、2020年、2021年に続いて「JavaScript」が1位だった。2位は「Python」(2021年2位、2020年3位)、3位は「HTML」(2021年3位、2020年2位)となっている。
「これから習得したい言語」は、1位「Python」と2位「Go」は2021年と同じで、3位「Rust」は2021年の5位からアップした。
言語別の年収を見ると、言語であまり差が見られないのは「年収500〜800万円」の層で、どの言語も23〜29%程度となっている。他の言語と比べて年収が高い傾向にあるのは「Go」や「Rust」で、年収800万円以上の割合が「Go」は35%、「Rust」は41%となっている。
「出社頻度」については、全体では「週3、4回程度」が2021年の11%から13%となり、2ポイント上昇している。「全く出社していない(フルリモート)」は、2021年の33%から変化がなかった。「リモート勤務していない」は24%で、2021年の25%から1ポイント減少した。
「出社頻度」を「情報通信業」に限定して見ると、2021年と比べて「週3、4回程度」が10%から11%へ、「全く出社していない」が39%から40%へと微増している。「リモート勤務していない」は17%で、2021年の20%から3ポイント減となった。
「転職回数」は、最も多いのが「1〜3回未満」(53%)で、次が「3〜5回未満」(21%)だった。
転職活動をする際、応募を検討する企業はどのような企業かを尋ねると、1位は「知人、友人から紹介された企業(リファラル採用)」、2位が「転職サービスでスカウトをもらった企業」、3位が「エージェントに紹介された企業」となった。
「転職検討時に重要視する項目」のトップ3は、1位「給与」、2位「仕事内容」、3位「自分のスキルを生かせる」だった。また、「勤務地」が7位になり(2021年は5位)、「リモート勤務の有無」が4位に上昇する(同7位)など、リモートワークが普及したことの影響が見られた。
企業の技術ブログやSNSを定期的にチェックしている理由としては、「トレンド情報を知るため」(33%)が最も多かった。他には、情報収集や自己研さんのために利用している人もいた。
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