転職サイト「ミドルの転職」が「転職者分析レポート2025」を発表した。ミドル世代の転職者数は2018年から2.45倍に増加し、特に50代は約5倍に増えていた。また、転職後に年収が「増加」したと全体の49%が回答した。
エン・ジャパンが運営する転職サイト「ミドルの転職」は2025年4月28日、「転職者分析レポート2025」を発表した。
同レポートは、ミドルの転職を利用して転職した35〜59歳の転職者数と、転職前後の賃金変動についてまとめたものだ。
2024年の転職者数は、2018年と比較して2.45倍に増加した。世代別に見ると、30代は1.72倍、40代は1.94倍に増加。50代は特に多く、5.33倍増加していた。
転職前後の年収変動については、転職後に年収がアップした人の割合が増加傾向にあった。2024年は、年収が「増加」したと回答した人が49%となり、2018年の38%から11ポイントアップしている。また、50代は年収が下がるケースが多いとされるが、42%が「増加」したと回答。2018年の33%から9ポイントアップしている。
同サイトの事業責任者である峯崎直哉氏は、以下のように解説している。
リーマンショックや就職氷河期の影響で、30代後半〜50代前半の社員数が少ない企業が多いこと、そして昨今の人手不足から、ミドル世代のニーズが高まっている。
企業は、豊富な知識やスキルを持ち即戦力となる人材、管理職になり得る人材を獲得するため、ミドル層の採用を強化している。35〜40代前半の層は人気が高く、採用競争が特に激しいこともあり、採用対象を40代後半〜50代まで広げる動きも見られる。
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