レバテックが「レバテックIT人材白書2025」を発表した。生成AIの出現で「エンジニアに求められるスキルが変化した」とIT人材採用担当者の43.9%が回答。業務で生成AIを利用した人は46.7%を占めた。
レバテックは2025年2月12日、「レバテックIT人材白書2025」を発表した。
同調査は、IT人材を採用する企業担当者1000人と、20~59歳のIT人材3000人の計4000人を対象とした。今回の記事は、調査内容のうち生成AIの捉え方について抜粋する。
「生成AI(人工知能)の出現によって、エンジニアに求められるスキルは変化したと思いますか」と尋ねたところ、採用担当者の43.9%が「はい(変化したと思う)」と回答した。
生成AIの出現を受けて、より重要になったと感じるスキルは、1位が「コミュニケーションスキル」(48.3%)、2位が「プロンプト(生成AIへの指示)のスキル」(38.5%)、3位が「ピープルマネジメントスキル」(29.8%)となった。
逆に、生成AIの出現により以前ほど重要でなくなったと感じるスキルのトップ3は、「プログラミングスキル」(26.0%)、「資料作成スキル」(24.6%)、「予算管理スキル」(21.6%)だった。
続いて、業務での生成AIの利用について尋ねた。46.7%が「はい(利用したことがある)」と回答。使用頻度が高い生成AIサービスは、1位が「ChatGPT」(85.7%)で、2位が「Microsoft 365 Copilot」(37.7%)、3位が「Gemini」(19.8%)だった。
生成AIの活用方法は、1位が「実装(コーディング)」(33.2%)、2位が「開発以外の業務改善」(31.3%)、3位が「提案/営業(文章作成、要約)」(26.8%)となっている。
また、現職で生成AIが導入されていると回答した人に、生成AI導入によって、業務は効率化されたか尋ねたところ、54.3%が「はい(業務が効率化された)」と答えた。
生成AIに対するイメージは、「ポジティブ」が20.3%、「どちらかというとポジティブ」が49.4%となり、69.7%がポジティブに捉えていることが分かった。
生成AIに対してポジティブなイメージを持つ理由は、1位が「業務の効率化が期待できるから」(51.8%)、2位が「業界の成長と発展が期待できるから」(41.1%)、3位は「新たなプロダクトが生み出しやすくなるから」(35.4%)となっている。
生成AIに対してネガティブなイメージを持つ理由も尋ねた。トップ3は「ディープフェイクの悪用リスク」(36.5%)、「情報漏洩のリスク」(31.8%)、「権利侵害のリスク」(28.5%)だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.