AIを積極的に使う人ほど年収が高く、転職意向が高い――ITエンジニアのAI活用調査キャリアニュース(1/2 ページ)

サーバーワークスが「ITエンジニアのAI活用に関する調査」の結果を発表した。業務でAIを活用した度合いを基に分析したところ、「AIを積極的に活用した」層は年収や転職意向などが高い傾向にあった。

» 2025年03月19日 19時30分 公開
[MONOist]

 サーバーワークスは2025年3月11日、「ITエンジニアのAI活用に関する調査」の結果を発表した。

 同調査は、全国に住む20歳以上の、企業に勤めるITエンジニア248人を対象とした「ITエンジニアの働き方に関する2024年振り返りおよび2025年予測の調査結果」のAI(人工知能)に関する調査を抜粋したものだ。

 前回調査(同年2月5日に発表した「2024年および2025年のエンジニアの働き方に関する調査」)では、「業務でAIを活用したか」という質問に対し、「AIを積極的に活用した」は27.4%だった。「試験的に活用したが、定常的ではなかった」は29.0%で、「活用しなかった」は43.5%だった。今回の調査は、このAIの活用度合いの結果を踏まえて分析している。

 まず、勤務体系を見ると、「AIを積極的に活用した」層で最も多かったのは、「自由出勤制(リモートとオフィス勤務を自由に選べる)」(45.6%)だった。一方、「活用しなかった」層は「完全オフィス勤務(毎日オフィスに出勤)」(43.5%)が最も多くなっている。

キャプション 勤務体系[クリックで拡大] 出所:サーバーワークス

AI積極活用層は年収が高い傾向

 現在の年収について、「非公開または回答したくない」を除いた年収別の割合を見ると、「AIを積極的に活用した」層の過半数が「600万円以上」に該当した。「活用しなかった」層と「試験的に活用したが定常的ではなかった」層は「600万円未満」の回答割合が60%を超えており、「AIを積極的に活用した」層の方が年収が高い傾向にあることが分かった。

キャプション 現在の年収[クリックで拡大] 出所:サーバーワークス

 また、2024年に年収が上がったか尋ねたところ、「AIを積極的に活用した」層は66.2%が「上がった」と回答。「活用しなかった」層は60.2%が「変わらなかった」と回答している。

キャプション 2024年に年収が上がったか[クリックで拡大] 出所:サーバーワークス
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