HERPが「企業の採用活動における生成AI活用の実態」に関する調査結果を発表した。採用業務において生成AIを活用している企業は全体の78%を占めたが、正社員の採用人数などへの影響は限定的であることが分かった。
HERPは2025年8月27日、「企業の採用活動における生成AI活用の実態」に関する調査結果を発表した。
同調査は、企業の採用活動に関与している経営者、人事責任者、採用担当者を対象としたもので、181人から回答を得た。
まず、採用業務に限定せず、企業全体での生成AI(人工知能)の活用度合いを尋ねた。その結果、「活用しており、ポジティブな効果を実感している」が72.4%、「試験的に活用を始めているが、効果はわからない」が16.0%、「活用しているが、ポジティブな効果は感じられていない」が6.6%となり、95.0%が生成AIを活用していることが分かった。
次に、採用業務における生成AIの活用度合いを尋ねたところ、「活用しており、ポジティブな効果を実感している」が59.7%、「試験的に活用を始めているが、効果はわからない」が15.5%、「活用しているが、ポジティブな効果は感じられていない」が2.8%となり、78.0%と全体の4分の3にのぼる企業で、採用業務での生成AI活用が進んでいることが分かった。
どの採用業務で生成AIを活用しているかについては、「求人票の作成、ブラッシュアップ」(80.1%)が最も多かった。次いで「スカウト文面の作成」(77.3%)、「候補者やエージェントとのやりとりの文面作成」「面接、面談結果の要約、整理」(同率48.9%)だった。
採用業務で活用しているAIツールやサービスのトップ3は、1位が「ChatGPT」(78.7%)、2位は「Gemini」(75.2%)、3位が「Notion AI」(17.7%)だった。
生成AI活用に関する社内方針を尋ねたところ、「経営層からの活用推進の方針があり、現場でも進んでいる」(51.9%)が最も多かった。
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