ライボが「2022年 定年退職に関する調査」の結果を発表した。定年退職後の生活に不安を感じる人は75.6%で、不安内容の1位は「自分の年金で生活できるか」だった。また、定年退職後のため、年金以外に「資産形成している」と54.7%が回答した。
「Job総研」を運営するライボは2022年11月30日、「2022年 定年退職に関する調査」の結果を発表した。同調査は、1年以内〜10年以上勤務している20〜50代の男女社会人を対象としたもので、565人から有効回答があった。
初めに、現在の職場で退職金はあるか尋ねたところ、52.6%が「ある」と回答した。
退職金が「ある」と回答した人に「目安金額」を尋ねたところ、平均は「1005.3万円」で、中央値は「600万円」だった。
続いて、定年退職後の生活について尋ねた。「とても不安」が20.9%、「不安」が20.4%、「どちらかというと不安」は34.3%となり、不安を感じている人が75.6%を占めた。
定年退職後の生活に不安があると回答した人に、どのような不安があるか尋ねたところ、トップ3は「自分の年金で生活できるか」(70.7%)、「年金が受け取れるか」(58.5%)、「年金以外の資産」(46.8%)となった。
「定年退職後のための資産形成」については、「資産形成している」が54.7%、「資産形成していない」が45.3%となり、約半数が定年退職後のために資産形成をしていることが分かった。
年金以外の資産形成をしているかを年収別で見ると、「資産形成している」の回答割合は、「200〜400万円未満」が34.8%、「400〜600万円未満」が63.0%、「600〜800万円未満」が76.2%、「800〜1000万円未満」が77.3%、「1000万円以上」が78.3%となった。年金以外の資産形成をしている割合は、年収の高さと比例して高くなっている。
次に、「資産形成している」と回答した人に「その種類」を尋ねたところ、「投資をしている」(64.4%)が最も多かった。2位は「資産運用をしている」(61.2%)、3位「毎月貯金をしている」(47.9%)となっている。
「定年後の個人資産の目標額」は、「3000万円以上」(43.4%)が最も多かった。具体的な金額の平均額は「3956.4万円」、中央値は「2500万円」となっている。
「定年後の個人資産予定額」も「3000万円以上」(32.0%)が最も多かった。平均額は「3167.3万円」、中央値は「2000万円」となっている。
最後に、何歳まで働くのが理想かを尋ねた。その結果、最多回答は「60歳」だった。具体的な年齢を見ると、全体の平均は「61.5歳」で、中央値は「60歳」だった。男女別では、男性の平均は「62.4歳」、女性の平均が「59.9歳」で、中央値はどちらも「60歳」だった。
また、年代別の平均を見ると、20代は「59.8歳」、30代は「61.8歳」、40代は「63.6歳」、50代は「66.1歳」となっている。
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