タレントスクエアが、「退職代行サービスの利用実態」に関する調査結果を発表した。退職代行サービスを利用して転職した人の約40%は年収が上がったが、残業時間は約55%が「変わらない」と回答した。
タレントスクエアは2025年4月3日、「退職代行サービスの利用実態」に関する調査結果を発表した。
同調査は、退職代行サービスを利用したことがある人を対象とし、1110人から回答を得た。
利用したことのある退職代行サービスを尋ねたところ、さまざまな退職代行サービスの名が挙がった。続いて、退職代行を利用した後の現在の状況を尋ねると、最も多かったのは「正社員として転職した」(73.8%)だった。次いで「派遣社員として転職した」(8.7%)、「契約社員として転職した」(5.1%)となっている。
前問で「正社員として転職した」「派遣社員として転職した」「契約社員として転職した」「アルバイト、パートとして働いている」と回答した人に、退職代行サービスの利用と転職活動のタイミングを尋ねた。その結果、「転職先を決めてから退職代行を利用した」(46.7%)、「転職活動と並行して退職代行を利用した」(42.7%)がそれぞれ4割以上を占めた。
退職代行サービスを利用した後、どのくらいの期間で次の仕事に就いたかについても尋ねた。「転職先を決めてから退職代行を利用した」人は「1週間〜1カ月以内」が57.9%、「1週間以内」が42.1%だった。「転職活動と並行して退職代行を利用した」人と「退職代行を利用して退職した後に転職活動を始めた」人はどちらも「1〜3カ月以内」の回答が最も多く、それぞれ43.3%、39.1%を占めた。なお、退職後に転職活動を始めた人の中には、「6カ月〜1年以内」(8.2%)、「1年以上」(11.8%)のように転職活動が長期化するケースも一定数存在している。
続いて、退職代行サービスを利用して転職した後、年収が変化したかを尋ねると、「変わらない」(51.8%)が最も多く、次いで「上がった」(40.3%)、「下がった」(7.9%)となった。
退職代行サービスを利用して転職した後の、残業時間の変化も「変わらない」(54.9%)が最も多く、次いで「長くなった」(25.4%)、「短くなった」(19.7%)となっている。
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