新東工業は、6軸力覚センサー「ZYXer」と連動して、高精度なロボットティーチング作業と力制御が同時にできるオフラインティーチングソフト「ZYXerPath」を発表した。3Dモデルと現物との形状差などに対応でき、現場での微調整が不要になる。
新東工業は2022年2月16日、6軸力覚センサー「ZYXer(ジクサー)」と連動することで、高精度なティーチング作業と力制御が同時にできるオフラインティーチングソフト「ZYXerPath(ジクサーパス)」を発表した。同年3月9日に発売する。
同社が独自開発したZYXerは、2系統へ出力する「ダブル出力モデル」を採用した6軸力覚センサー。ZYXerPathは同センサーと連動し、力データの出力の1つをロボット制御に、もう1つを現物の加工対象の輪郭に沿った制御に活用する。これにより、個体差や設置時のわずかなずれを考慮した、高精度なティーチング作業が可能になる。
オフラインティーチングは、ティーチングペンダントを使った通常のロボットティーチング作業とは異なり、3D CADソフトウェア上でロボットの軌道を作成し、動作を教示する方法だ。ティーチング作業時間を削減する一方で、3Dモデルと現物の形状差に対応できないため、現場での微調整が必要になったり、設置時にずれが生じた際にシミュレーション通りの結果が得られないといった課題があった。
ZYXerPathによる高精度なティーチング作業は、複雑な動きでも3Dデータ上で完結でき、現場での微調整が不要になる。ロボットメーカーの各種ソフトにも対応しており、多くの生産現場で急務となっているデジタル化や自動化、省力化を支援する。
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