定点観測で読み解く、設計現場の“変わらなさ”と“わずかな変化”メカ設計メルマガ 編集後記

いろいろなことが見えてきますね。

» 2025年07月01日 12時00分 公開
[八木沢篤MONOist]

この記事は、2025年7月1日発行の「メカ設計 メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。

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 MONOist編集部では、定期的にさまざまなテーマで読者調査を実施し、その結果をレポートとして公開しています。

 こうした読者調査は約10年にわたって継続的に実施しているのですが、その中でも、メカ設計メルマガ読者の皆さんと関わりの深いテーマとして、ここ数年、毎年行っているのが「CADの利用動向に関する調査」です。

 読者調査の面白い点は、回答内容に業界のトレンドが反映されていたり、その動向の影響が垣間見えたりするところです。また、毎年実施(定点観測)しているからこそ見えてくる“変わらなさ”や“わずかな変化”を感じ取れる点も、非常に興味深いポイントです。

※画像はイメージです ※画像はイメージです

 「CADの利用動向に関する調査」では、CAD利用に関する設問の他に、毎回「設計現場の課題」と「課題解決に必要だと思うこと」についても質問しています。実は、この2つの設問結果から、“変わらなさ”と“わずかな変化”の両方を読み取ることができます。

 ここで紹介するのは、最も古い2022年の調査から、2025年の最新調査(正式公開前の速報値)まで4年分の結果となります。「設計現場の課題」のトップ3、「課題解決に必要だと思うこと」のトップ3を年代ごとに列挙してみました

 ちなみに、「設計現場の課題」では、ある2つの課題が第1位と第2位を競い合う構図が続いています。「課題解決に必要だと思うこと」は2022〜2024年の調査まではトップ3が不動でしたが、2025年の調査では第3位が“今どきのあれ”に置き換わる結果となりました。

 さて、どのような結果になっているのでしょうか? 皆さんも予想しながら、以下の調査結果をご覧いただければと思います。

2022年版:CADの利用動向に関する調査

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