中国の協働ロボットメーカー、Dobot Roboticsは新製品発表会を開催し、ヒューマノイドロボットや協働ロボットの新モデルなどを披露した。
中国の協働ロボットメーカー、Dobot Robotics(以下、Dobot)は2025年6月27日、名古屋市内で新製品発表会を開催し、ヒューマノイドロボットや協働ロボットの新モデルを披露した。
2015年に中国で設立されたDobotは、可搬重量3〜20kgまでのモデルをそろえる「CRAシリーズ」を中心に、グローバルで累計8万台以上の協働ロボットを導入しているという。R&Dにも力を入れており、衝突前に非接触で検知可能なSafe Skinなどの特色ある製品も展開している。中国の他、米国や日本、ドイツなどに拠点を設け、2024年には香港証券取引所に上場した。製造拠点は、年間10万台の生産能力を持つとしている。
「CRA-IP68シリーズ」は、防水/防塵(じん)規格である「IP68」に準拠しており、粉じんが舞ったり、湿度が高かったりする現場でも使用できる。水深1mの水中でも、72時間連続で動作したという。工作機械へのワークの供給および搬出や火花が散る溶接作業、頻繁な洗浄が必要な食品製造工程の現場などでの使用を想定している。可搬重量5kgで作業半径900mmの「CR5AP」、可搬重量10kgで作業半径1300mmの「CR10AP」、可搬重量20kgで作業半径が1700mmの「CR20AP」のラインアップとなっている。
「CRAFシリーズ」は6軸力覚センサーを内蔵しており、力とトルクをリアルタイムに検知する。複雑な形状を追従する際は±3N以内の力制御ができ、1Nの微細な衝突も検知可能という。CRAFシリーズも、可搬重量5kgで作業半径900mmの「CR5AF」、可搬重量10kgで作業半径1300mmの「CR10AF」、可搬重量20kgで作業半径が1700mmの「CR20AF」のラインアップとなっている。
可搬重量30kgの「CR30Hシリーズ」は1800mmのリーチで1秒当たり300度という関節速度を発揮する。重量物のパレタイジングなどでの使用を想定している。標準モデルの「CR30H」とトルクセンサーを内蔵している「CR30HT」、食品製造機械用のグリスを使用した「CR30H-Food」のラインアップとなっている。また、「Nova2s」は卓上タイプの6軸協働ロボットで、繰り返し精度0.05mm、絶対精度0.3mmを実現した。アーム長は500mmで狭小な生産ラインでも導入可能だ。
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