「職場のメンバーとの雑談が減って不安に思うことはありますか」という質問では、「かなり不安」が20.0%、「少し不安」が49.6%となり、「不安に思う」が69.6%を占めた。また、「ほとんど不安はない」8.7%、「あまり不安はない」21.7%を合わせて、30.4%が「不安はない」と回答した。
「不安に思う」と回答した人に、どんなことに不安を感じたかを尋ねたところ、「みんなの状況が分からない」(28.5%)が最も多かった。続いて「ちょっとした相談ができない」(22.2%)、「入ってくる情報が少ない」(20.9%)となっている。
雑談が減ることによって、仕事上で影響があるかについても調べた。仕事をする上で雑談ができなくて困ることはあるかと尋ねたところ、「かなりある」が23.0%、「少しある」が51.7%となり、74.7%が「困ることがある」と感じていることが分かった。
前問で「かなりある」「少しある」と回答した人に、それはどんな時で、どんなことかを尋ねた。その結果、「相手の考え方や状況が見えないため、相談や業務を依頼するタイミングがつかめない」「対面でのコミュニケーションに比べ、オンラインツールや電話だとちょっとした確認や非公式での意見交換がしにくい」という声が多く上がった。
「雑談がなくなって困ること」の自由回答には、「本音、感情、ちょっとした困りごとの共有ができなくなる」のほか、「雑談から生まれるアイデアや気づきが得られなくなる」「方向性のすり合わせが難しくなる」などのコメントもあった。雑談には、アイデア創出の場になる、方針のぶれで生じる非効率を防ぐといった役割もあるようだ。
今後は、在宅や出社、時短勤務、時差出勤など働き方が多様になると考えられる。それを踏まえて、日常的に職場でどんな話し合いの場があればいいと思うかを尋ねたところ、「ちょっとしたことを相談する会」「雑談に特化した話し合いの場」「チャットベースで雑談のフィールドを作る」「堅苦しくない形でのチームミーティング」「メンバーの悩みを率直に吐き出せる、ぶつけられる場が必要」など、要望を込めた多数の回答があった。
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