スコラ・コンサルトが「テレワーク下の雑談」に関する実態調査の結果を発表した。テレワークによって職場での雑談の機会が「減っている」と84.7%が感じており、雑談が減ることで「仕事をする上で困る」と74.7%が回答した。
スコラ・コンサルトは2020年9月30日、「テレワーク下の雑談」に関する実態調査の結果を発表した。同調査は、組織と仕事の関係に関心のあるビジネスマンを対象としたもので、230人から有効回答を得た。
まず、在宅のテレワークで、職場のメンバーと雑談をしたか尋ねたところ、「ひんぱんにした」が11.7%、「少しした」が39.1%となり、「雑談をした」が50.8%となった。「雑談をしていない」は、「ほとんどしていない」の28.3%、「あまりしていない」の20.9%を合わせて49.2%となっている。
次に、出社時と比較して、職場のメンバーとの雑談機会は減ったかを尋ねた。その結果、64.3%が「かなり減った」と回答。これに「少し減った」の20.4%を合わせると、84.7%が「雑談の機会が減っている」と感じていた。
続いて、職場のメンバーを含む多くの人と対面で会えないテレワーク環境で、雑談が生まれるきっかけはあるかを尋ねた。結果は「けっこうある」が9.1%、「少しはある」が31.3%、「あまりない」は33.0%、「ほとんどない」は26.5%で、「雑談が生まれるきっかけがない」と59.5%が感じていることが分かった。
「雑談が生まれるきっかけが(けっこう、少しは)ある」と回答した人に、「何が、そのきっかけになったか」を尋ねたところ、オンライン会議ツールを使った定期的なミーティングで顔を合わせた時やチャットツールを活用した時という回答があった。また、Web会議の開始前や終了後に少し雑談をしたり、意図的に雑談ミーティングを増やしたりと、雑談の時間を設定しているという声もあった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.