ヒューマングローバルタレントが、テレワークについてのアンケート調査結果を発表した。日本人と外国人の約7割が「テレワークで生産性は下がらない」と回答。生産性が上がった理由の1位は日本人、外国人ともに「通勤のストレスがなくなる」だった。
バイリンガルのための転職、求人情報サイト「Daijob.com」を展開するヒューマングローバルタレントは2020年5月15日、「テレワーク」に関するアンケート調査結果を発表した。
同調査はDaijob.comの20〜50代以上のビジネスパーソン会員で、497人から有効回答を得た。内訳は日本人が241人、外国人が256人となっている。
はじめに、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でテレワークの導入や検討が広がっていることを踏まえて、日本人と外国人それぞれにテレワーク経験について質問した。その結果、日本人の74%、外国人の68%が「テレワークの経験がある」と回答した。
次に、オフィス勤務と比べた「テレワークの生産性」について尋ねた。その結果、日本人は、テレワークで生産性が「上がった」との回答が45%、「変わらなかった」が29%で、74%が「生産性は下がらなかった」と考えていることが分かった。外国人は「上がった」が48%、「変わらなかった」が19%で、こちらも約7割が「下がらなかった」と感じていた。
「生産性が上がった理由」を見ると、日本人、外国人ともに1位は「通勤のストレスがなくなるため」だった(日本人87%、外国人74%)。日本人の2位は「自分のペースで仕事ができるため」(83%)、3位「自分で働く環境を整えられるため」(52%)で、外国人の2位は「社外への訪問移動時間がなくなるため」(71%)、3位は「自分のペースで仕事できるため」(63%)となっている。
「生産性が下がった理由」についても尋ねた。日本人の1位は「直接の社内コミュニケーションがなくなるため」(57%)、外国人の1位は、「オフィスと比べて通信環境に問題があるため」(51%)だった。日本人ではその他以外では最も少なかった、通信環境を理由とする回答が外国人では最も多かったという結果になった。
続いて、オフィス勤務と比べて、テレワークでさらに大事だと思うものを尋ねたところ、日本人は「自己管理能力」(82%)が最も多かった。次が「コミュニケーションスキル」(55%)、「生産性の高さ」(37%)となっている。外国人も1位は「自己管理能力」(84%)、2位が「コミュニケーションスキル」(56%)で、3位は「成果へのこだわり」(55%)だった。
この結果から、日本人、外国人ともに、テレワークでは「自己管理能力」が重要だと感じていることが分かるが、両者で差が出た回答を見てみると、「生産性の高さ」は日本人が37%、外国人が46%、「成果へのこだわり」は日本人の32%に対し、外国人は55%で、外国人の方がこうした要素を重要だと考えていることがうかがえる。
今度は、テレワーク経験がある日本人と外国人に「勤務先にテレワークが浸透すると思うか」を質問した。その結果、日本人の70%、外国人65%が「浸透する」と回答。どちらも6割以上が「浸透する」と考えていた。
また、テレワーク経験がある日本人と外国人に「転職時に、転職先のテレワーク制度の有無を重視するか」を尋ねたところ、日本人の73%、外国人70%が「重視する」と回答した。
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