ストレート研削とアンギュラ研削を切り替えできるCNC円筒研削盤:FAニュース
ジェイテクトは、ストレート研削とアンギュラ研削が切り替えられるCNC円筒研削盤「GL4i-SWITCH」を発売した。心間2種と豊富なオプションがラインアップに追加され、HMI「TOYOPUC-Touch」標準搭載により、操作性と保守性、視認性を高めた。
ジェイテクトは2018年7月30日、ストレート研削とアンギュラ研削が切り替えられるCNC円筒研削盤「GL4i-SWITCH」を発売した。標準本体の希望小売価格は、例えばセンター間距離500mmが1370万円(税別)。年間販売目標を20台としている。
GL4i-SWITCHは、ストレート、アンギュラ45度、アンギュラ60度と砥石台を3パターン切り替えられる機能を搭載する。アイソレーションカバーと砥石軸ファンクーラーは標準付属となっている。主軸台、砥石台冷却、リニアスケール仕様などをオプションで選択できる。
バリエーションが増え、心間500mmと2000mmの2種類がラインアップに追加された。オプションとして、ワーク重量30kg仕様、フルカバー仕様を用意。また、HMI(ヒューマンマシンインタフェース)「TOYOPUC-Touch」を標準で搭載し、操作性と保守性および視認性を高めた。
センター間距離は500mm、1000mm、1500mm、2000mm。テーブル上振りは直径320mmで、研削直径は0〜300mm、センタ間負荷質量は150kgだ。砥石外径×砥石幅は直径510×75mm、機械寸法は3600×1920mm(センタ間距離500mmの場合)となる。
主な加工物として、工作機械スピンドル、ボールねじ、ツールホルダー、ミッションシャフト、カムシャフト、超硬工具、建機用シャフトなどを想定している。
CNC円筒研削盤「GL4i-SWITCH」 出典:ジェイテクト
- 工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。
- アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
- 好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。
- 3Dプリンタ機能を加えた“足し引き自在”の金属加工機投入が本格化
2016年11月17〜22日に東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2016」で注目される技術の1つが、積層と切削の両方の加工が行える複合型の金属加工機である。
- スマートファクトリー化で進む“モノづくり”の融合
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第22回となる今回は「スマートファクトリー化で進む“モノづくり”の融合」をテーマに、製造と設計の変化について説明します。
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.